あのとき夫が出て行っていたら…
いつも元気で前向きだと思っていたさきちゃんの豹変した様子を聞き、私は信じられませんでした。
さっきまでとは別人のような様子で荷造りするさきさんに、夫は手を止めるよう声をかけます。
「早く行けよ! 望み通りいなくなってやるよ!」
と、さきさんは、自分はいなくなってもいい存在なんだと感情を爆発させるのです。
ようやく異変に気づき、とても大切な存在だとさきさんを抱きしめる夫。その後、夫に気持ちを聞いてもらったことで、さきさんは冷静さを取り戻しました。
「勢いで行動に移さなくてよかった」と、さきさんは当時を振り返ります。
そして「つらいときにつらいと言えない」まきさんへ、どうか頑張り過ぎないでほしいとアドバイスするのでした。
夫が感情的にならずに、さきさんの異変に気がついてくれて本当によかったですね。産後うつや育児ノイローゼについて、女性はもちろん、これから父親になる男性にもぜひ知っておいてほしいです。そして、家族のSOSを見逃さないようにしてほしいですね。
家族以外にもつらいときにサポートしてくれる場所はたくさんはあります。夫や家族に相談しづらい、説明できないけれどつらい……。そんなときは、決してひとりで抱え込まず、まずは誰かを頼ってみましょう。
#いのちSOS(特定非営利活動法人 自殺対策支援センターライフリンク)
https://www.lifelink.or.jp/inochisos/
よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
https://www.since2011.net/yorisoi/
いのちの電話(一般社団法人 日本いのちの電話連盟)
https://www.inochinodenwa.org/?page_id=267
まとめサイト(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/jisatsu/soudan_tel.html
きくちまきさんの連載は、以下のインスタグラムでも更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。