モラハラのカウンセリングを受けた夫は、自らカスミさんの笑顔を奪っていたことに気づき、カスミさんへ手紙を送付。カスミさんは週末のみ自宅へ戻ることに。
夫がカスミさんの気持ちに寄り添い謝罪したことで、関係は改善しつつありましたが、カスミさんの浮気を夫が疑って罵倒し暴力を振るったことにより、カスミさんは再び家を出ます。
カスミさんに「毒親」と言われた夫は、モラハラ加害者のオンライン会で「父親にも毒親の傾向がある」と指摘されます。夫が幼いころの父親は「息子が人の上に立つ人間になるように」と厳しくしつけ、母親にはひどい罵声を浴びせていました。
普通の家庭がなにかわからなくなった夫は、カスミさんが両親について話していたことを思い返します。
父親を毒親と認識した夫
夫は、カスミさんの家庭との違いを認識はしますが、ほかにも父親の権力が強い家庭があることから、やはり自分の家庭も普通だと思い直します。
「ただ親に完璧な家庭を作れたと見せてあげたいだけ」
夫はそんな思いを打ち明けます。
それを聞いたモラハラ加害者の会のメンバーは「自分のためなのでは?」「その普通を相手に押し付けた結果、どうなった?」と問いかけ、夫の心の状態を心配して精神科を受診するようすすめたのでした。
父親が正しいと思い込んでいた夫。夫は、その父親の思想が自分と家族に悪影響を及ぼしていると認識し始めているよう。認めたくないかもしれませんが、アキトさんの父親もアキト自身も家族を傷つけていることは事実です。
幼いころから植えつけられてきた思想を根本的に見直したいなら、専門家へ相談する必要があるかもしれません。精神科でのサポートを受けながら、モラハラも改善できるといいですね。
しろみさんのマンガは、このほかにもブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。