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「恥さらしが!」医大受験に失敗、両親に絶縁された私→10年後、私を見て父が悲鳴をあげて気絶…!?

私は医者一家に生まれ、当然ながら幼いころから医者を目指し、医大を目指していました。実家は病院を経営し、両親とも医師として働いています。私も2つ下の弟も、医者になることを望まれていて、親からのプレッシャーをかけられる毎日を過ごしていました。

両親が選んだ医大を受験する私は、試験の直前まで寝る間を惜しんで受験勉強に打ち込みましたが、その寝不足がたたって、あえなく不合格。両親は「一家の恥さらしだ」と言って、私を家から追い出そうと……。

 

父は絶縁するとまで言われた私は、覚悟を決め、家を出て、家族との縁を切りました。

 

それから2年後、両親からのプレッシャーに耐えかねた弟も、18歳の誕生日に置き手紙を残して黙って家を出てしまいました。両親は、お金をかけて勉強させてきたのに親を裏切るなんてと、周囲に漏らしていたと聞きます。

 

 

医者だとえらそうにする父は…

自分は医者だとえらそうにしている父ですが、実は病院の事務をしている女性たちを何人も、不倫相手として囲っているような人なのです。父と母は、ビジネスパートナーとして結婚したまでで、2人の間に愛などありません。

 

「この病院で1番腕のいい医者を出せ!」

ある日、私の勤め先に、腹痛に苦しみながら大声で叫んでいる面倒そうなおじさんが救急搬送されてきました。なんと、それは絶縁した父でした……。

 

そして、「先生、お願いします!」と目に涙を浮かべながら私に訴えて、父に寄り添っている母ではない女性。私が「どこが痛みますか?」と声をかけると、父は驚いて絶句していました。

 

私がほほ笑みながら担当医としてあいさつをすると、悲鳴を上げて気絶した父。検査したところ、どうやら軽い食あたりのようでした。そして、点滴をして回復、目を覚ました父には、とんでもない修羅場が待っていました。

 

病院から父が救急搬送されたと連絡が入り、飛んできた母。眠る父の手を握り寄り添う不倫相手を見つけ、取っ組み合いの大喧嘩となっていたのです。

 

母は、目覚めた父の胸ぐらを掴み詰め寄ったので、私は乱暴な母を制止しました。職業柄、患者さんに負担がかかるような行為は許すことができないので、父から母を離してその場を落ち着かせた私。そしてそこに、私と同じ病院で働く弟も駆けつけると、両親は驚いていました。

 

私は、家を追い出された翌年の受験で医学部に入学し、自ら家を出た弟は看護の道へと進んだのです。弟は、医師ではなくそちらに興味があったそうですが、両親がそれを許さず、医師になることを強要するため家を出たのでした。

 

私も弟もアルバイトで食い繋ぐ極貧生活をしていましたが、その学生時代に弟はビジネスを立ち上げ成功し、私の学費もそこから捻出してくれました。

 

 

10年経っても変わらない両親

10年の時を経て、医者になった私。母は、家に戻って病院を継ぐように言ってきます。両親にあれだけ「恥だ」と言われた出来損ないの私なんかに、病院を継ぐなど立派なことができるはずがありません。

 

今、実家の病院は経営が苦しく、患者さんの数も激減しているそう。診察が雑で、態度も横柄だとして、評判がかなり悪いのです。そんな環境では、医師として十分な経験を積めるとも思えないので、私に実家を継ぐという選択肢はありません。

 

私と弟の心の内を知らない父は、私が父の胸ぐらを掴んだ母を止めたことで、すっかり私たちが味方についたと勘違い。強気で、不倫相手を取ると宣言し、母に離婚を告げました。しかし、父と母がそんな言い合いをゴタゴタしている隙に、不倫相手は別の男のところへ……。

 

母に詰められて逆上した不倫相手は、お金目当てで父と付き合っていたことを白状したのです。そうとも知らず、彼女と愛し合っていると言い、母を捨てた父……。

 

私と弟の意思を尊重することなく、将来を勝手に決めて、プレッシャーをかけてきた両親。受験に失敗すると人間性まで否定するような罵倒を繰り返し、縁を切って追い出すなんて、親として以前に人としても最低です。10年たった今でも、両親を許す気になどなれません。実家の病院がどうなろうと、両親の関係がどうなろうと、縁を切った私にも弟にもう関係ないのです。

 

 

医師としての信念を失った父と母は…

どれだけ嫌いな人でも、悪人でも、命を助けるのが医師である私の役目です。命を救うことで、誰かの支えになるという信念のもと、たとえ心の底から恨んでいる人が運ばれてきても、私は全力で助けます。

 

両親も、かつては私のような信念を持って働いていたはず。しかし、何かが2人を変えてしまったのです。離婚し、病院を廃業した今、父と母に残されているものとは……。失くした想いを、どうにか思い出して、いちからやりなおしてほしいと願っています。

 

私は、自分なりのやり方で、信念を貫いてこれからも頑張っていきます。

 

◇ ◇ ◇

 

誰かのために働くということは、とても素敵なことです。しかし、それをしろと周囲の人が強制するのは違うような気がしますね。生まれたときから将来を期待されているというのは、幸せなようで本人にとっては息苦しいものなのかもしれません。自分の信念を貫き、行動することは簡単なことではありませんが、自ら選んだ道を自らの力で進み、自分にとっての幸せを見つけたいものですね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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