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「壊死してます」え…?直前まで元気だった3歳の息子にまさかの診断。医師が告げた息子の今後の生活は

読切「息子が突然歩けなくなりまして」

東京から夫の実家がある地方に引っ越したかおりさん一家。体を動かすことが大好きな息子2人をのびのびと育てられると喜んでいました。しかし、ある日突然、元気だった息子に異変が。とある病気が判明し、急に歩けなくなってしまったのです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師松井 潔 先生
小児科 | 神奈川県立こども医療センター 産婦人科

愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等、同総合診療科部長を経て現在、同産婦人科にて非常勤。小児科専門医、小児神経専門医、新生児専門医。
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長男と次男、立て続けに病気が判明し…

息子が突然歩けなくなりまして 1

 

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※発生率は1万人に1.5人とも言われている。発症年齢は4~9歳で7歳くらいに好発する。

 

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※激しい運動や高いところから飛び降りるなど、一部運動を控えるよう指示を受ける可能性があります。

 

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※発生率は文献によると1万人0.04人~2.9人と幅があります。また、人種差があり、日本の報告によると10万人に0.9人とされています。なお、男児のほうが発症しやすいと言われています。これは衝撃の大きい反復運動に起因している可能性があります。約10%の症例は家族性でありますが、原因となる遺伝子異常は同定されていません。

 

 

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※装具の画像

免荷装具を使用する治療方法で、コンテイメント療法と言います。大腿(太もも)の骨頭を骨盤の関節に包みこませて、良い形に修復させる治療方法です。コンテインメントとは「包み込む」という意味です。

 

 

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※訂正:(誤)戦っているみたい→(正)闘っているみたい

 

 

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※訂正:(誤)帰ってくらから→(正)帰ってくるから

 

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※次男のこうたんくんより発症年齢が高かったことや、レントゲンの所見、歩き方や痛み等を含めて、手術という判断が下された可能性が高いです。発症年齢が上がるほど予後が悪くなる可能性があるため、早急の検査や治療が必要になってくると言われています。痛みがなくても歩き方に違和感がある、左右の足の長さや太さの違うといった場合は、早めに整形外科を受診しましょう。

 

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※装具による治療期間は症状の進行具合や年齢によって異なりますが、免荷装具と歩行装具合わせて1年以上の着用になるのが一般的です。また、装具は正しく、常時着用(入浴以外)が必要となるため入院や専門施設への入所が必要になります。

 

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※訂正:(誤)先天性希形→(正)先天性奇形

 

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息子が突然歩けなくなりまして 最終話

 

※訂正:(誤)検診→(正)健診

 

 

息子が突然歩けなくなりまして 最終話

 

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息子が突然歩けなくなりまして 最終話

 

息子が突然歩けなくなりまして 最終話

 

<完結>

 

ある日突然、息子が手術や長期のリハビリが必要な病気であることが判明したという体験談でした。小さい体で病気と闘い、いろいろなことを我慢したかんたくんの気持ちを考えると、かおりさんが思わずうるっとしてしまうのも無理はないでしょう。病気は、本人も近くで支える家族もつらいものです。しかし、家族の絆が強くなるという一面もあるようです。かんたくんの心に寄り添い、介助など近くで支えてきたかおりさんに笑顔が戻ってきて本当によかったですね。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

※ペルテス病について

股関節にある大腿骨頭への血行が何らかの原因で途絶され、骨が壊死してしまう病気です。骨の強度が弱くなり、放置すると骨がつぶれて変形してしまう可能性があります。はっきりとした原因はわかっていません。本人の体質も関係していますが、高いところから飛び降りるなど、股関節に負担がかかることが多い活発な男児が発症しやすいとも言われています。走るのが少し遅くなる、夕方になると片足を引きずる、夜になると股関節が痛くなるなどの症状が出ることが多いです。早期発見と治療が重要になるので、痛みなど症状が現れた場合は速やかな整形外科への受診をおすすめします。

 

 

※ペルテス病の治療方法について

主に装具を装着して治療する「コンテイメント療法」や「手術治療」(大腿骨内反骨切り術や骨盤骨切り術)などがあります。

 

※予防接種と手術について

手術前に予防接種を受けると、手術が受けられなくなることがあります。予防接種後は発熱などの副反応が起こる可能性があるため、手術の直前に予防接種を受けると、副反応による発熱なのか、感染症による発熱なのか区別ができません。その結果、手術が延期になることが多いです。また、手術をおこなうことで予防注射の作用がなくなる可能性があります。

各病院によって予防接種を受けた後の手術の中止期間は異なるので、実際の病院に問い合わせてください。なお、病状によって緊急手術が必要な場合は、ワクチン接種後でも、手術を延期せず実施することもあります。

 

※臨月に入ったら、車の運転はなるべく控えましょう。おなかが大きいと足元が見えにくかったり、ハンドルを操作しにくくなったり危険です。ホルモンバランスの影響で注意力が散漫になる可能性があります。また、いつ陣痛や破水するかわからないので、臨月に入ってからの運転はおすすめできません。

 

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