きっかけは健康診断
ある日、会社の定期健診で婦人科の内診を受けた私は「子宮筋腫がある」と医師から言われ、詳しい検査を受けることをすすめられました。
私は突然の言葉に動揺。また、これまで婦人科を受診したことがなかった私は、婦人科探しにも困ってしまいました。そんなとき、地元の友人にこのことを打ち明けると、友人が受診したことがある婦人科を紹介してくれ……私はすぐに電話で予約をしました。
予約をしてから受診するまでの間は、「これからどうなるんだろう」と不安で眠れない夜があったのを覚えています。
婦人科で検査を受けると…
婦人科の受診当日、名前を呼ばれて診察室に入ると和やかな表情の先生が座っていて、「この先生なら安心できそう」という第一印象を受けました。そして改めて検査を受けたところ、やはり子宮筋腫があると告げられたのですが、医師によるとサイズも小さく、経過観察でよさそうとのこと。とてもホッとしました。
その際、「子宮筋腫の成長を抑えるために、低用量ピルを服用してもよいでしょう」と、医師から治療法についての提案がありました。しかし、このときの私は低用量ピルのことをまったく知らず……。その後、医師から低用量ピルについての説明を聞き、理解したうえで服用することを決めました。
初めての低用量ピル
その日は、次回の生理が始まったら服用するよう医師から指示を受け、低用量ピルを受け取って帰宅しました。初めて低用量ピルを飲むときは副作用が少し不安でしたが、1日目、2日目と飲み続けても体調の異変は特になし。低用量ピルは人によっては合わないこともあると聞いていたのですが、私の場合は、吐き気や倦怠感といった副作用はまったくなかったです。
私が処方された低用量ピルは、21日服用したら7日間休薬するタイプでした。21日間の服用後、普段ならそろそろ生理がくるという時期にほんの少しだけ不正出血があったのですが、ナプキンではなくパンティライナーで対応できる程度の出血量でした。このように、初回の休薬期間のみ不正出血があったものの、2回目以降の休薬期間には特に不正出血もなく、今に至るまで問題なく服用を続けています。
その後の変化は…
低用量ピルを飲み始める前は、生理前になるとイライラしたり、やる気にムラが出たりすることもあったのですが、低用量ピルを服用してからは、気分変調の波が穏やかになってきました。生理痛が重くて、朝起きるのがつらいと感じることもなくなって、とてもうれしく感じています。
また、生理不順に悩まされていたころはいつ生理がくるかがわからず、旅行や遊びに行く計画を立てづらかったのですが、低用量ピルを服用後はそういった悩みからも解放されました。精神的にも肉体的にも、生理は私にとって大きな負担になっていたのかもしれません。もっと早く低用量ピルに出合いたかったです。
子宮筋腫に関しては、半年に一度診察を受けて経過観察をしています。今のところ筋腫は肥大しておらず手術の必要がないので、これも低用量ピルのおかげかなと思っています。
比較的健康に暮らしてきて、定期的に薬を服用する経験のなかった私にとっては、定期薬である低用量ピルの服用を始めるにあたり、多少の抵抗や不安もありました。しかし、低用量ピルを飲み始めたことで子宮筋腫も肥大しておらず、生理痛からも解放され、生理不順に悩まされることもなくなったので、服用を始めてよかったと思っています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:木野くるみ/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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