他人と私を比べてばかりの夫
もともと働くことが好きで、出産後はなるべく早く仕事復帰したかった私。夫も私が復帰することを望んでいました。娘が生後7カ月のときにようやく空きがある保育園を見つけ、パートとして働くことに。夫は毎日仕事で帰りが遅く、家事や育児を手伝ってくれることはありません。家事育児と仕事の両立は思った以上に大変ですが、私はようやく働けたことをうれしく思っていました。
しかし、パートの私を夫は快く思っておらず、「あそこの奥さんは、子どもが生後半年のときからフルタイムで働いているみたいだよ」「上司の奥さんは、子どもが2人いるのに毎日お弁当も作っているんだって」と友人や上司の奥さんと比べ、「ちょっとはお前も見習ったらどうなの? パートで恥ずかしくないの?」と私を責めるようになったのです。腹が立った私が「フルタイムで働いてほしいなら、もっと家事育児を手伝ってよ!」と言うと「俺が忙しいのわかってるよね? 平日に早く帰るのは無理だよ」と言います。
そんなことが続いたある日、私と夫の共通の友人が自宅に遊びに来ることになりました。友人は2歳と4歳の子のママ。下の子が1歳になったころから、産前に勤めていた職場に正社員として復帰したようです。友人の近況を聞いた夫は「子ども2人の面倒をみながら働くなんてすごいな!」と終始感心した様子。そして「コイツなんて子ども1人なのにパートだよ、周りはみんなフルタイムで働いているのに……」とため息をつきながら嫌みを言います。そんな夫に友人は「でもうちは夫が一緒に保育園を探してくれたし、子どもの朝の準備や家事もしてくれるよ」とひと言。以前から家事育児をしない夫のことを友人に相談していたので、友人は私のことをかばってくれて、「家事育児を全部任せているのに、フルタイムで働けって言うなんて信じられない!」と夫を叱ってくれたのです。すると夫はバツが悪そうに「そうかな……」と言って、それ以降私をほかの家庭の奥さんと比べることはなくなりました。
友人からの𠮟責で自身の失言に気がついた夫。以来、仕事で遅くなる夫も私のことを気づかってくれるように。円滑に家事育児・仕事を進めるには、夫婦がお互いのことを理解し助け合わなければいけないと痛感した出来事でした。
著者:安藤沙奈/20代・ライター。1歳の娘を育てるママ。娘が生後7カ月のときに復職。夫は残業で帰宅時間が遅く、平日はほぼワンオペ。子どもを寝かしつけたあとに、自分へのご褒美で食べるスイーツが大好き。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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