久しぶりのランチで都心へ
私と同僚がそれぞれ住んでいる場所から中間地点である、職場の最寄り駅でランチをすることになりました。
私はベビーカーでも入店しやすい店を調べて予約。そこは都心にあり、娘を連れて行くことに楽しみと不安が半々でしたが、久しぶりに会った同僚との話に花も咲き、楽しい時間が過ごせました。
通い慣れた駅のはずが…
同僚と別れ、いつも会社帰りに使っていた改札から駅に入ると、その改札からホームまでエレベーターがなく、階段のみであることに気が付きました。
駅員さんに事情を話して、いったん改札を出てエレベーターのある改札に回るか……と階段下で立ち止まって考えていると、ピンヒールを履きタイトスカートの似合うキャリアウーマン風の女性が話しかけてきました。
さっそうと現れた女性の正体は!?
「赤ちゃん抱っこしましょうか? それかベビーカー持ちますよ!」という女性。
突然のことで私はどう返答しようか悩んでいると、「私も子どもがいて抱っこも重い荷物も慣れてるので! 5歳と3歳の子どもがいるんですよ~」と、女性は笑顔で話してくれました。
その素敵な風貌から2児のママさんとは想像できなかったので驚きました。そして、女性の親しみやすい雰囲気に後押しされ、幸い娘もご機嫌だったので「では申し訳ないのですがベビーカーお願いできると助かります」と、好意に甘えることに。
階段を上がるとベビーカーをおろし、「気を付けて帰ってくださいね!」と言い残しホームの奥へ去っていった女性。なんとかっこいい……! その後ろ姿を見つつ、自分も困っている人にすぐに声をかけられる素敵な女性になれたらなぁと感じた経験でした。
著者:林 ゆり/30代女性。2020年生まれの男の子と2021年生まれの女の子の2児のママ。趣味は映画鑑賞。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)