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「ウチのオシャレ店にダサい女は入らないで」カフェを開業したママ友に門前払いされた結果

私は40歳の専業主婦。昔はイタリア現地で修行もしたことがあるスイーツ職人でしたが、現在は家庭に入り、夫と娘と楽しく暮らしています。娘が小学生になり、復職したいと思っていた矢先、ママ友のA子がカフェを開業。すると、そのママ友をライバル視するもう一人のママ友B美も出店したのです。

 

波乱の幕開け

それは、初めての授業参観終了後のこと。最近カフェを開業したばかりというママ友、A子にお店の様子を聞いていた私。他にも数人、お茶をしに行きたいと集まったママ友たちと盛り上がっていると……。

 

「こんにちは、皆さん!」と突然B美が現れ、その瞬間、周囲の空気が一変。A子の表情はくもり、私は事態を理解できずに様子を見守ることに。

 

「あんたみたいな貧乏人がカフェ? そんなのすぐにつぶれるって!」

 

毒舌を放つB美に、A子は笑顔を崩さず対応していましたが、明らかに動揺していました。B美の高圧的な態度を目の当たりにした私はビックリ。そして、昔から2人を知っているという別のママ友から事情を聞きました。

 

「A子って美人でしょ? やさしいし、人気者なのよ。でもB美は、社長令嬢の自分より平凡な主婦のA子がチヤホヤされているのが気に食わないの。学生時代から勝手にライバル視しているのよ」

 

学生時代からとは、ずいぶん根深い話です。子どもも生まれてママになってもあんな暴言を吐くだなんて……。私はB美への不信感を募らせました。

 

たまらず苦言を呈すると…

その後B美は、父親の資金を当てにしてA子のカフェの真向かいに豪華なカフェを開くと宣言。目的は明らかにA子を打ち負かすためでした。

 

「私のカフェであいつの店をつぶす!」と高笑いするB美に私はドン引き。一方で、B美の夫や娘さんは困惑している様子。私も、子どもたちの友情を壊さないため平穏を保とうと努めていたのですが……。

 

「あなたさぁ、授業参観日にA子と話していたわよね? 仲良くするの、やめたほうがいいよ!」

 

これを聞いた私は、誰と仲良くするかは個人の自由なのにと絶句。思わず本音を言ってしまったのです。

 

「私はA子さんがすてきな人だと思うから、今まで通り仲良くするつもり。カフェにも行くわ」

 

するとB美は私への態度もひょう変させました。

 

「あっそ。前から思っていたけど、あなたもダサいよね。いつもボロくさい服着ているし。貧乏人同士、せいぜい仲良くしていれば? 私には近づかないでよ、同類だと思われたくないから!」

 

 

暴言の極み!

それから数週間後。風の便りで、B美のカフェも開店したと聞きました。すると予期せぬ出来事が。何とうちの娘が、学校でB美の娘さんからお母さんのカフェに遊びに来てと招待されてしまったのです。

 

あれ以来付き合いのなかったB美のところに行くのは気乗りしませんでしたが、子どもたちの交友関係は別だ、と覚悟を決めた私。娘と一緒にB美の店へ向かいました。

 

そのカフェは、めちゃくちゃゴージャスでした。外観もインテリアも華美すぎて、個人的には引いてしまうくらい。ところが次の瞬間、私を見つけたB美がツカツカと近づいてきて……。

 

「何をしに来たの!? 今日もボロい格好で……。うちは、超高級カフェなの! ダサ女は入店禁止。さっさと帰って!」と、私の肩をグイッとドアのほうへ押したのです。

 

「向かいのA子の店にでも行けば? そっちのほうがお似合いよ!」と叫ぶB美に、私は答えました。「そうね。ちょうどA子さんのお店にも顔を出すつもりだったから、そうするわ。お邪魔しました」

 

娘を連れて店を出ようとしたそのとき。思ってもいなかった展開が待っていたのです。

 

出た、手のひら返し!

それまでじっと黙っていたB美の夫が、覚悟を決めた表情で口を開きました。

 

「あの、前から思っていたのですが。もしかしてあなたは、あの有名なパティシエさんですか? イタリアで活躍されていたんですよね?」

 

そう。B美の夫は、私の経歴をネット記事などで知ったそうです。彼がB美に、いくつかの記事を見せると、初めは疑っていたB美もようやく事実を悟った様子。

 

「やだぁ~。それならそうと言ってよ! せっかくだから、うちの店で働いてちょうだい♪」と手のひら返しでコロッと作り笑いをしました。

 

「私、A子さんのカフェで働くことが決まったので。こちらでは働けません」と冷たく言うと、B美は逆ギレしたのです。

 

「あんな貧乏くさいA子のところで一流パティシエが働くなんてダメ! 倍の給料を出すから、こっちに来なさいよ!」

 

当然の結末に

私は冷静に宣言しました。「お金で釣ろうだなんて浅はかだわ。私はあなたでなく、A子さんと一緒に仕事をしたいの。彼女は、あなたと違って信頼に値するすてきな人だからね」

 

B美は怒りでブルブル震えて何かを叫んでいましたが、私は娘と一緒にA子のお店へ移動しました。後から追いかけてきたのはB美の夫。娘さんを連れて来て、私とA子さんに今までの妻の無礼をひたすら謝ってくれたのです。

 

その後……。私のお菓子は好評を得て、A子のお店も大繁盛。ママ友グループもよく遊びに来てくれるようになりました。

 

一方、B美のお店はいつもガランとしており、彼女がスタッフに怒鳴り散らす声ばかり響いてきました。そして数カ月後には、なんと廃業。どうやら、オーナーが非常識すぎてスタッフが全員辞職し、ブラックだとSNSでもウワサになったのだとか。すべて自業自得だと思っています。

 

--------------

自分より人気があるからと言ってそのママ友を勝手に敵視したB美。大人としてドン引きの言動ですよね。誰でも、信頼できる人と一緒に仕事をしたいもの。起こるべくして起こった結末と言えますね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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