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関係良好だった義母「あなたのためよ」同居すると豹変→義姉が味方してくれるも…嫁いびりの意図とは?

私は婚活コンサルとして働く兼業主婦。間もなくマイホームが完成するのですが、入居前に今住んでいるマンションの更新時期がやってきてしまい、引っ越しまでの数カ月、義父母と義姉が住む夫の実家で期間限定の同居をすることに。

義父母とは、結婚前からよく顔を合わせていて関係も良好。義姉も年齢が近いので、とても話しやすく、なんの問題もないと思っていたのですが……。

 

義母の態度があからさまに変わったのは、同居が始まってすぐのこと。家族だけの話があるから、私に夫と外で夕飯を食べてきてと言ってきたり、やたらと私に息抜きしたほうがいいと言って外出を勧めてきたり……。

 

私が家でゆっくりしていたら「嫁のくせに図太いのね」なんて言われて、正直かなり居心地が悪いです。私は大雑把な性格なので、何か気に障ることをしてしまったのかと思い、そっと義母に聞いてみたのですが「わかっているならちゃんとしましょう」と言われて終わり。

 

結局、義母の態度が変わった理由はわからぬまま時間ばかりが過ぎていきました。

 

心強い存在のやさしい義姉

そんな私に気づいて声をかけてくれたのが義姉。私がこれまでのことを話すと「えっ! それって嫁いびりじゃん! お母さんがそんなことするなんて……。相談したことは伏せて、私がやんわり注意しておくから!」と言ってくれて、私は少しだけ心が軽くなりました。

 

そして義姉から「その代わり……」と、自分の友だちで婚活がうまくいっていない子がいるから、話を聞いてほしいと頼まれました。婚活コンサルが天職だと感じている私にとって、そんなことはお安い御用。もちろん、二つ返事でOKしたのですが……。

 

それから数日後、急に夫の出張が決まり、慌ただしく見送った私。すると義母から、夫の出張が終わるまで帰ってこなくていいと言われてしまったのです。いくら顔を合わせたくないからと言って、さすがにそれは言い過ぎじゃないかと思った私は、カチンときてしまい、かなり強い言葉で義母に反発して、その勢いのまま最小限の荷物だけを持って家を飛び出しました。

 

嫁いびりは私のためだった…?

あてもなく歩いていると、義母から着信が。そのままスルーしようかとも思いましたが、さすがにこれで終わりというわけにはいかないので、出ることにしました。

 

「お義母さん、どうして私に意地悪ばかりするんですか」
「ひどいです……」

私がそう言うと、義母からは思いもよらない言葉が返ってきました。

 

「あなたを守るためよ」

 

「え?」
話が理解できない私は、義母の言葉を淡々と聞いていました。義母いわく、同居を始めた当初から、私が陰で義母の悪口を言っていると義姉から聞かされていたそう。ただ、義母も私との関係が悪いと思ったことはなかったようで、義姉の言葉は半信半疑で聞いていたのだとか。

 

そんなある日、私がプレゼントしたブランドもののスカーフや、私たちの結婚式の写真を義姉が切り刻んで捨てていたのを見つけ、義母は義姉の黒い感情に気づいたと言います。義姉は大好きな弟を取られたのが受け入れられないのかもしれない……。義母はそう言っていました。

 

さすがの義姉も、大好きな弟の前で嫌われるようなことはしないだろうと、義母はわざと私が家にいるときは常に夫と行動できるように気遣ってくれていたのだそうです。

 

義母の話には何の証拠もありません。もしかすると、すべて作り話かもしれませんが、私はどうしても義母がウソを言っているとは思えず、信じることにしました。

 

義姉を支配していた黒い感情とは

「最近、娘から何か言われたりしていない?」
義母からそう聞かれ、思い出したのが義姉の友人の話。それを義母に話すと「なんだか気になるわ……」ということで、義姉の友人の婚活の相談に義母にもついてきてもらうことに。

 

その義母の勘は大当たり。義姉の友人として現れた男性は、私と2ショットでホテルの部屋で話をしてくれればお金を渡すと義姉から頼まれたと白状してくれました。先輩コンサルタントとして私の隣にいた義母を見て、2ショットには持ち込めないと諦めたようです。本当に義母がいてよかった……!

 

不倫の証拠として写真や映像を夫に渡して、私たち夫婦を離婚させるのが義姉の計画。すべてを知った義母からきつく叱られ、義姉はかなり反省していたと聞きました。

 

自分は仕事も恋愛もうまくいっていないのに、何もかも順調な私が羨ましくなってしまったというのが、義姉自身が語った理由です。正直ショックは大きかったですが、同じ女性として義姉の気持ちがまったくわからないというわけではありません。

 

そこで私は、義姉に婚活をサポートさせてほしいと電話で申し出ました。義姉は戸惑っていたものの、義母も説得してくれたおかげで最終的には承諾。義姉にもとことん幸せになってもらって、今回のことをいつか笑い話にできればいいなと思っています。

 

◇ ◇ ◇

 

はじめは、嫁いびりをするひどい義母のように思えましたが、お嫁さんが傷つかないよう、機転を利かせてくれていた素敵な義母でしたね。

自分の現状と他人を比較し、羨ましく思う義姉の気持ちもわかりますが、だからと言って相手を陥れたり、傷つけたりしていい理由にはなりません。義姉には、これをきっかけに誰かを羨む気持ちを嫉妬ではなく、原動力に変えて自分の幸せを見つけてほしいですね。

 

 

【取材時期:2025年1月】

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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