お気に入りのキーホルダー
ある日、子どもたちに人気があるうさぎのキャラクターのキーホルダーを長女にあげました。長女は「保育園のカバンにつけてみんなに見せる!」と大はしゃぎ。
長女が通う園は指定の通園バッグがあり、識別のためキーホルダーをつけていいことになっています。友だち同士でお気に入りのキーホルダーを見せ合うのが流行っていたため、早速長女の通園バッグにつけてあげました。
翌日、長女は大喜びで登園しましたが、迎えに行くと落ち込んだ様子。「どうしたの?」と聞くと、「キーホルダーどっかいっちゃった……」と言うのです。探しても見つからなかったようで、先生からは「引き続き探します」と声をかけられました。
見つかった場所はまさかの…
翌日、キーホルダーが見つかったのですが、その場所はなんと、長女のお友だち・Aちゃんの通園バッグの中! 長女のバッグを触るAちゃんの姿が保育園の見守りカメラに映っていたため、先生がAちゃんのバッグの中を見ると、長女のキーホルダーが入っていたそうです。
「キーホルダーがかわいかったので、Aちゃんが長女ちゃんのバッグから外してしまったようです」と先生から言われ、私は盗難だったことに衝撃を受けました。しかしキーホルダーは無事に戻り、Aちゃんも長女に謝ってくれたようなので、この話は終わらせることに。
長女に、キーホルダーがなくなったときにどう思ったのかを尋ねると、「悲しかった」とぽつり。人の持ち物を勝手に触らないこと、欲しくても人の者を盗ってはいけないことを伝える良い機会になりました。
その後は、保育園に持っていくことで壊れたりなくなったりするかもしれないことを話し、もしそうなってしまっても受け入れられるキーホルダーを長女自身に選ばせています。本当に大事なものは持って行かせないようにすることが必要だと思い直した出来事でした。
著者:三尾ちさき/30代女性。2018年と2021年生まれの女の子のママ。2児のワンオペ育児に奮闘中。自動車部品の設計職を経て在宅ワークに転身。
イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)