男らしさを押し付ける先生にモヤモヤ
プレ保育に通い始めた長男は、初めての集団生活にとまどいながらも少しずつ友だちと遊ぶようになりました。その様子に安心しつつも、私はプレ保育の先生たちにモヤモヤを感じるように。
先生たちはよく子どもたちに対し、「男の子なんだから泣かないの」「女の子なんだからかわいい絵を描きなよ」という声掛けをしていました。長男も先生から「男の子なんだからもっと元気にあいさつしてね!」と言われたことがあり、それを聞いていた私は、「昔のような男らしさ、女らしさを子どもに押し付けるようで少し嫌だな……」と感じてしまったのです。
考え方が合う幼稚園を探そうと決断
その幼稚園は毎年入園希望者が多いのですが、プレ保育に通っている子どもは優先的に入園できると聞いていました。先生たちは別に悪いことを言っているわけではないし、長男も慣れているのだから、このままこの幼稚園に入園したほうがいいのではないかと私は思いました。
しかし、その男らしさ・女らしさという考え方が合わなかったことだけでなく、給食の提供がなく毎日お弁当を持参する必要があること、通園バスが停まる場所が家から少し離れていることなど、他の条件がわが家とは合わないと感じたことで、優先入園を希望せず別の幼稚園を探すことに。
別の幼稚園に入園した結果…
その後、別の幼稚園を見つけ、長男はプレ保育とは別の幼稚園に入園しました。今の幼稚園は「男の子だから」「女の子だから」といった性別による違いをつけることはなくホッとしています。わが家の考え方とも合っているからか、長男はよりのびのび過ごしているように感じており、あのときの決断は間違っていなかったと思いました。
プレ保育の幼稚園にも良いところがたくさんありましたし、先生たちもわが家と考え方が違うだけで、決して特別悪いことを言っていたわけではありません。しかし、そのままにしていると長男にも影響を与えて、わが家の考え方との違いから長男を混乱させていたかもしれません。いろいろ迷いましたが、違う幼稚園を選んでよかったと思っています。
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監修/助産師 松田玲子
イラストレーター/ムチコ
著者:香川えりか
4歳と2歳の2児の母。管理栄養士・登録販売者・調剤事務管理士の資格を取得。ドラッグストアで開催されるベビー相談会を担当し、多くのママさんに寄り添ってきた。