祖母の心無い言葉を聞いた夫は…
私はコーヒーが好きなのですが、そのときは妊娠中。カフェインを控えていたので、「ごめん、今はカフェイン控えているんだ。麦茶持ってきたからこれを飲むね」と伝えました。すると祖母は、「あらまー、神経質! 大げさだねー、あんた昔はおおざっぱだったのに変わったわー」と言うのです。言葉にとてもトゲトゲしさを感じましたが、久しぶりに会った祖母との時間を壊したくなかったので、一旦スルーしました。
しかしその後も、近況報告や子どもが生まれるのが楽しみといった話をしていると、祖母は何度も「あんたは変わってしまったわ!」と呆れて怒ったように言うのです。妊娠中でメンタルも不安定だった私は思わず「そんなこと言われるためにわざわざ来たんじゃない! おばあちゃんに会いたくて来たの。私だってひとりの人間なんだから、子どものころから変わるのは当たり前でしょ!」と、怒って泣いてしまいました。そんな私を見て、祖母は「泣くんじゃないの! おなかの子に障るよ!」と逆ギレ。もう収拾がつかない最悪の状況に。すると、そこまで話を聞きながら相槌を打つだけだった夫が立ち上がり、「おばあちゃん、ちょっといいですか」と祖母を連れて部屋を出て行ったのです。
私が落ち着いたころ、夫だけが戻ってきました。夫は祖母を別室に連れて行き、「さっきからおばあちゃんの言葉は、家族とはいえ妊娠中の人にかける言葉じゃないです。もう大人になったんですよ。少なくとも嫁ちゃんと10年一緒にいる僕は変わってしまったとは思いません。そもそもこんな話をするために、僕は仕事終わりに車を走らせて来たわけじゃありません」とはっきりと言ってくれたそうです。それを聞いて黙り込んでしまった祖母。結局、私と祖母は仲直りすることなく、不機嫌そうな祖母の見送りを受け、帰路につきました。
悲しい気持ちでいっぱいでしたが、普段は抜けているところの多い夫が、夫にとっては言いづらい相手である義理の祖母にはっきりと考えを伝えてくれ、私の気持ちは救われました。
数日後、祖母から電話があり「年齢を重ねて少し怒りっぽくなっていたのかもしれない。自分の常識を若い子に押し付けたらいけないわね」と謝ってくれました。喧嘩になった私たちを離すという方法で落ち着かせるという夫の対応に感心した出来事でした。私も誰かがトラブルになったときには、この方法を試してみようと思います。
著者:坂井みさき/20代・主婦。本とお絵描きが好きな、1歳の自己主張強めな女の子を育てるママ。日々の楽しみは、娘を寝かしつけた後で夫と甘いものを食べながらテレビを見ること。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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