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「オバサンは早く離婚してくれる?」イケメン社長と結婚したいマウント女子が暴走した結果

私は現在35歳の会社員。最近入社してきた新人A子がかなりの困ったちゃんでした。「社長がタイプ!」と公言してはばからず、毎日着飾って出社してはメイク直しに余念がありません。しばらくすると、なぜか私に敵意を丸出しにするようになり……。

 

衝撃の自己紹介

配属初日、新入社員のA子が意気揚々と自己紹介をスタート。「趣味はおしゃれで、3cmのネイルが自慢です♡」など、職場の雰囲気を完全無視した内容に社員一同は困惑するばかりでした。

 

私も同僚たちも顔を見合わせ、「ヤバいのが来た……」と確信。彼女の自由奔放な発言は止まらず、挙句の果てに「この会社に来たのは、イケメンの社長が好みだから! 彼と結婚して玉の輿になるのが目標です!」と突拍子もないことを宣言したのです。場の空気は早くも凍りつきました。

 

その後A子は、予想以上の問題児ぶりを発揮。仕事を覚える気配はまったくなく、デスクでネイルを整えるわ頻繁にメイク直しに行くわで、勤務中の行動は終始自分優先です。注意しても反省の色はなく、「どうしたらラクができるか」を考え続けている様子。

 

しまいには、先輩社員たちの真剣な指摘に「皆さん、仕事ばかりで華がない」と見下すような発言を連発し、周囲はドン引きでした。私は、このままでは職場の士気も危くなると不安を募らせていたのですが……。

 

とんでもない勘違い

そんなある日、突然A子が私に詰め寄り、「先輩、ズルイですよ! 社長と夫婦だっていうこと、隠していたんですね!」と衝撃的な発言を繰りだしました。

 

「ずっと見ているからわかるんです! 皆はごまかせても私はごまかせません、私の鋭い勘をなめないでください!」と、唾を飛ばす勢いで突っかかってきたのです。

 

「はい? 何の根拠があってそんなバカげたことを……」とあきれた私。

 

「だってあなたと社長、すっごい珍しい名字が同じでしょ! 実は夫婦だなんて、だますのもいいかげんにしてください!」

 

私は冷静に説明をしようとしたのですが、いきり立った彼女は聞く耳を持ちません。

 

 

ひとりマウントの暴走

さらに自信満々で「私は社長にほれられているのに!」と豪語し始めました。「妻だって言っても、あなたみたいな古株、今に見ていなさい! もう社長の気持ちは冷めかかっているわ……。だって彼、私の魅力にゾッコンになっているもの」

 

その場にいた同期たちは笑いをこらえきれず、私もあきれ果てるばかり。しかし、A子はさらに攻撃的な態度をとったのです。

 

「今日にでも別れてよ! オバサンは早く離婚してくださーい」と絶叫したA子がさすがに面倒くさくなった私は、ニッコリ笑ってこう答えてあげました。

 

「うん、いいよ!」

 

その瞬間、A子は文字通りぴょんぴょん飛び跳ねて喜んでいました。

 

「やったー、これで社長は私のもの! もう二度と社長に近づかないでくださいね!」

 

社長の登場!

そこへ、満を持して(?)社長が登場。A子は喜色満面で彼の腕にすがりつきました。「聞いてください社長! 今の奥さんとは離婚して、ついに私と結婚できますよ!」

 

「はい?」と、社長は大きくため息。そして真実を伝えたのです。「君は大変な誤解をしているね。僕たちは姉弟だよ。社内では身内関係を大っぴらに言いはしないけれど……。結婚した覚えは一度もない」

 

A子は「え? は?」と混乱しつつも、「でも社長、私のことが好きなんですよね? しょっちゅうこちらを見つめていたじゃないですか!」と希望を捨てません。

 

「それは……。君の言動に困っていて迷惑だという苦情があちこちから人事部に届いてね。今は試用期間だから、少し監視させてもらったんだ」

 

嵐は過ぎ去った

続けて社長は、A子のここ数カ月の行動を厳しく指摘。「姉をオバサン扱いして暴言を吐いたのも同僚として受け入れたくないし、そもそも働かずに妙な妄想ばかりしている人間は不要」とバッサリ告げて、本採用を待たずに解雇することを宣言したのでした。

 

こうしてA子は、わが社から去っていきました。その後はなかなか就職先が見つからず、苦労しているようです。あまりにも自分勝手な勘違いをしているため、親や友だちからもあきれられているのだとか。今回のことで懲りればいいのですが、そう簡単に性格は変えられないでしょう。

 

一方の私たちは、A子がいなくなって仕事がやりやすくなりました。わが弟ながら、社長としての毅然(きぜん)とした対応はあっぱれ。社員の士気も立て直され、職場には新たな団結感が生まれたように感じます。

 

--------------

玉の輿狙いで入社した新人が、社長の妻だと勝手に思い込んで先輩に離婚を迫るなど、めちゃくちゃですね。事実は2人は姉弟で、A子に全然興味がない社長からの解雇宣言はスッキリでした。やはり仕事には真面目に誠実に取り組むべきですよね。

 

 

※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

 

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