気持ちのコントロールができない
私が生理前のイライラを実感するようになったのは、高校生のころでした。生理前になると、当時付き合っていた彼氏には「どうしてわかってくれないの?」と、思いのままに気持ちをぶつけたり、不機嫌になり無視してしまうこともありました。
もちろん、本当に思っていたことではないので、気持ちが落ち着いたころに大きな後悔が。でも、なかなか気持ちのコントロールができませんでした。
夫「何を考えているのかわからない」
夫と付き合い始めたときも、私は生理前のイライラを抑えることができていませんでした。デート中も急に無言になったり、泣いたり、怒ったり。夫はやさしく、私の態度に怒ったことはありません。むしろ私を気づかい、機嫌をとってくれようとしてくれることが多かったのですが、私はそれすらも腹が立ってしまっていました。
それて結婚してからの生理前。夫に冷たい態度を取ってしまった際に、夫から「きみが何を考えているのかわからない」と言われました。いつもは私のことを気づかってくれていた夫でしたが、我慢の限界がきたのでしょう。「どうして急に怒ったり泣いたりするの?」と聞かれ、私も溜まっていたものがあふれてしまいました。
夫のひと言に救われた
自然と涙があふれる中、私は夫に「生理前になると訳もなくイライラしたり、涙もろくなる」ということを伝えました。そして今がその状態であるということも。
すると夫はひと言。「なら、『今、イライラしてる』って、言えばいいじゃん」と。
夫が言うには、「イライラしている」と口にすることで、自分も私の状況を把握できるし、口に出したほうが気持ち的にもラクなのではないか、と言うのです。まさかの言葉に驚いてしまった私でしたが、実践してみることにしました。
そしていつものように生理前にイライラとした感情がわきあがってきた際は、「今、イライラしている時期だから、嫌なことを言ったらごめんね」と言うようにしてみました。
すると、不思議と私も夫も「生理でイライラしているから仕方ない」と思えるようになり、夫婦のすれ違いも減ったように感じます。今のところは、生理前のイライラ時には口に出して思いを伝えることでPMS(月経前症候群)に対処できていますが、もし必要であれば婦人科で一度相談してみたいとも考えています。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:やまだ べこ/30代女性・夫と2024年生まれの娘と3人暮らし。幼稚園・保育園・障がい児施設での勤務経験あり。自身の子育ての経験を活かしながら、生理に関する記事や筋トレ・美容・ダイエットジャンル記事も執筆。
作画:おみき
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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