私たちは、私の両親と夫の母を招いて、お披露目会を開催しました。「すてきねぇ~私もこんな家に住みたいわぁ~」義母は何度もそう言って、新しい家を褒めてくれました。
新築マイホームで義母と同居
幸せも束の間、数日後に義母から「捻挫をした」と連絡が入ってきて、事態は一変。翌日、夫が「母さんの足が治るまで、うちで生活させてほしいんだって。ほら、うちはバリアフリーだし」と言いました。
義母の態度の変化
私は突然新居で同居が始まることに心の中では戸惑いつつも、事情を考え、しぶしぶ受け入れることにしました。しかし、義母は家に着くなり、「早速だけど、移動で疲れちゃったからコーヒーいれてもらえる? 砂糖はいらないからミルクだけお願いね」と言ってきたのです。
義母は足が痛いと言い家事は一切せず、あれこれ指示して、私にすべての世話をさせるようになりました。夫に相談しても、「母さんは足が悪いんだから、家のことはさせられないよ」と義母をかばうばかり。
それどころか「そんなに母さんが嫌ならお前が出て行け!」とまで言われてしまいました。
真実の発覚
同居開始から2週間経ったたある日、義母がスタスタと歩いている姿を見てしまいました。義母は本当に捻挫してるのか……疑念は日に日に強くなり、ある日義母を問い詰めたところ、彼女は痛めている足とは逆の足を庇ってしまいました。その瞬間、義母の仮病が明らかになり、私は夫にその事実を伝えました。
夫は最初、信じられない様子でしたが、私の話をじっくり聞いたあと、事態の深刻さを理解した様子。私に「出て行け」と暴言を吐いたことを謝罪し、義母と直接話し合うことを約束してくれました。
和解への一歩
夫が「母さん、これからも家族として支え合いたい。だから、お互いに正直に話し合おう」と提案。義母は涙を見せ、「本当はもっと一緒にいたかっただけ。ずっとひとりで寂しかったの」と打ち明け、本当は怪我をしていなかったことが明らかに。
私たちは義母の心情を汲み、頻繁に家へ来てもらうことを提案。義母も嘘をついたことを謝罪し、自宅に戻ることになりました。今では義母は時々家に遊びにきて、一緒に料理をしたり、映画を観たりするなど、楽しい時間を共有するようになりました。
夫婦の絆も以前よりも強まりました。これからも家族で対話を大切にし、思いやりを持って過ごしていこうと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。