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「絶対に阻止したかった」結婚式を挙げたい夫と挙げたくない私。夫に隠し続けた事実とは

39歳の私は30代後半の夫と夫婦2人暮らし。2022年に入籍はしたものの、当時はコロナ禍だったこともあり結婚式は挙げないでいました。入籍して1年がたったある日、夫からそろそろ結婚式を挙げないかと提案されます。しかし、私には結婚式を挙げたくない理由がありました。実は、ある事実を私は夫に隠していたのです。

 

やさしい夫との出会い

「絶対に阻止したかった」結婚式を挙げたい夫と挙げたくない私。夫に隠し続けた事実とは

 

「絶対に阻止したかった」結婚式を挙げたい夫と挙げたくない私。夫に隠し続けた事実とは

 

 

「絶対に阻止したかった」結婚式を挙げたい夫と挙げたくない私。夫に隠し続けた事実とは

 

「絶対に阻止したかった」結婚式を挙げたい夫と挙げたくない私。夫に隠し続けた事実とは

 

私と夫との出会いは職場。私が上司、夫は中途入社で私の後輩にあたります。夫は誰にでもやさしく、私のことも包み込んでくれるような穏やかな性格です。そんな夫に魅力を感じ、1年の交際を経て私たちは2022年に職場内結婚しました。当時は新型コロナの流行により結婚式をするのは難しいと判断し、夫と相談して結婚式は見送ることに。

 

入籍して1年がたったころ、夫から「そろそろ結婚式しないか?」と提案が。しかし、私は「もう私も40歳近いし、今さら結婚式はしなくてもいいよ」と伝えました。夫は「お義母さんたちも俺たちが結婚するのをあんなに喜んでくれたんだ。みんなに改めて感謝の気持ちを伝える場にもなるよ」と、どうしても式を挙げたい様子。夫には年齢を理由に結婚式を挙げたくないと説明したものの、私にはどうしても結婚式を挙げたくない本当の理由があったのです。

 

 

結婚式を挙げたくない本当の理由とは?

実は私には夫と結婚する前に、結婚目前で婚約破棄になった彼がいました。その元彼というのが私たち夫婦と同じ職場で働く、夫と一番仲のいい同僚なのです。私とその彼が付き合っていたのは夫が入社する前のことだったので、夫は私が元彼と婚約していたことは知りません。結婚する前に何度か夫に婚約破棄の事実を伝えようとしましたが勇気が出ず、夫には本当のことを伝えられないままでした。しかし、結婚式を挙げるとなると夫は職場で一番仲のいい彼をきっと呼ぶでしょう。私は元彼が結婚式に参列するのだけは絶対に阻止したかったのです。

 

それから何度か夫と話し合いますが、夫の結婚式をしたいという思いは変わりません。仕方なく私は元彼と連絡を取り、結婚式に来ないで欲しいと伝えることに。すると元彼から思いも寄らない返事が来たのです。

 

「俺たちが婚約破棄になったことをAさん(夫)は知ってるよ。知ってて結婚したいと言ったんだよ! 詳しくはAさんから直接聞きな」と元彼から返事が。夫が婚約破棄の事実を知らないと思っていた私は、激しく動揺しました。私は、夫が婚約していたことをなぜ知っていたのか直接聞きたい思いやら、ずっと知らないでいてほしかった思いやら、複雑な感情が入り混じりました。

 

夫のやさしさに改めて気付けた出来事

結局、夫に聞けないまま数日たったころ、「最近、元気ないけど何かあった?」と夫が聞いてきました。私は勇気を出して「私とBさん(元彼)が結婚目前だったの知ってたの?」と尋ねると、夫は「そんなこと?」とひと言。

 

「そんなことじゃないでしょ。あなたの友人と付き合っていたのを私は隠していたの」と私が言うと、「昔、誰と付き合っていても関係ないだろ」と夫は返してきます。続けて私が「いつから知っていたの?」と聞くと、夫は「君が言ったんだ。付き合ってすぐ、一緒に食事に出かけたときに」と。

 

私は驚きのあまり声も出ませんでした。婚約破棄の事実を夫に伝えていたのは、なんと自分だったのです。夫と初めて食事に出かけた日は緊張からお酒が進み、家に送ってもらったのは覚えていますが、会話の内容までは覚えていませんでした。

 

夫が「Bさんは、俺の友人として結婚式に参加するって言ってくれてるよ」と言いますが、私は「何で? 普通、元彼が結婚式に来たりしないよね」と夫に反論。しかし、夫は「職場ではみんな知っていたんだろ? 職場のみんなを呼ぶのにBさんだけ呼ばないのも変だろ?」と。

 

私は夫がなかなか気持ちを理解してくれないので、イライラした口調で「だったら結婚式をしなくてもいいでしょ?」と強く夫に当たります。すると夫が少し考えてから「Bさんから君がウエディングドレスを着たがっていたのを聞いたんだ。披露宴が嫌なら写真だけでも撮ろう。でも、昔のことを気にしてるのは君だけだよ」とやさしく諭すように言ってくれました。

 

このとき初めて、昔のことを気にしているのは自分だけで、夫も元彼も過去の事実として捉えていることに気付かされたのです。そして私と夫は悩んだ末、結婚式をすることに。披露宴当日は、職場の同僚たちや家族、もちろん元彼も盛大にお祝いしてくれました。小さいころから憧れだったウエディングドレスも着ることができ、最高の結婚式になりました。

 

まとめ

過去にとらわれていたのは自分だけ。私は自分のことだけしか考えていなかったことに気付き、はっとしました。結婚して幸せな未来を夢見ている一方で、今ではもうどうすることもできない過去に引っ張られていました。元彼はもちろん、こんな私をお祝いしてくれた職場の同僚たちにも感謝の気持ちでいっぱいです。そして何より、どんなときでも私の思いに寄り添ってくれた夫には心から感謝しています。入籍して2年がたち、たまには喧嘩をすることもありますが、結婚式のことを思い出してはわれに返り、幸せをかみしめています。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

著者:藤田 まき/30代女性・ライター。夫婦2人暮らしを満喫中。休日は喫茶店めぐりを楽しんでいる。

マンガ/あさうえさい

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)

 

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