その日以降、なぜだか夫の様子が日に日におかしくなっていきました。義母と義妹からの長時間の相談事で疲れたのかと思っていたのですが、夫は翌日から深夜に帰宅するようになり、それが毎日続いたのです。
一緒に過ごす時間も会話も減り、不安になっていたとき、見知らぬアドレスから一通のメールが届きました。そこにはひと言、「あなたの旦那さん浮気してるよ」とだけ書かれていたのです。
密告メールの差出人は一体…?
不審に思いつつも、突然帰りが遅くなった夫を少し疑ってしまい、メールの件を弟に相談。すると弟は「お姉ちゃんを裏切るようなことする人じゃないよ」と言って、差出人を調べてみようと言いました。
弟にスマホを渡すと、なんとたったの数分で差出人が判明したのです。イニシャルに誕生日をつけたようなアドレスをSNSで検索すると、同じローマ字と数字の並びのアカウントがヒット。まさかの義妹のアカウントでした。私のことをあまりよく思っていない義妹がなぜ親切に……?
私に嫌みを言ったり、バカにしたりしたいのなら直接言ってくるはず。何だか違和感を覚えた私は、義妹の言っていることが本当なのか確かめるため、夫の身辺調査を業者に依頼しました。
調査の結果、ここ数日、夫は毎日のように実家へ行っていたことが判明。不倫などしていませんでした。思い切って、夫の不可解な行動を直接確認した私。すると、夫の口からとんでもない話が飛び出しました。
実は、義母と義妹が夫に相談があると私を追い出した日、夫は彼女たちから私が不倫していると聞いたそう。夫が私の前に差し出した1枚の写真には、私と見知らぬ男性の姿が写っていました。
しかし、その写真は明らかな合成。さすがに夫も不審に思ったようですが、「もしも本当に不倫していたら……」と不安になってしまい、毎日実家に報告を聞きに帰っていたと言います。
ニセ情報に惑わされた私たちでしたが、直接事実を確かめ合ったことで、なんとなく義母と義妹のおかしな行動の理由がわかったのですが、確証はありませんでした。どうしようかと考えていると、弟から今すぐ店に来てほしいと連絡が入ったのです。
笑いながら衝撃の話をする義母と義妹
弟の店で偶然お茶をしていた義母と義妹。私と夫は、弟に裏口からこっそり店内に入れてもらい、彼女たちの様子をうかがうと、とんでもない会話を……。
彼女たちは、私たちがすっかり騙されているとバカにして、「これで金づるが戻ってくる〜」と大笑い。私たちがお店に到着する前の話を聞いていた弟いわく、専業主婦の義母と定職に就ていない義妹は、結婚後に夫が仕送りを減らし、将来的には仕送りを止めると伝えたことが気に入らず、私たちを離婚させようと企てたとのこと。
結婚式をしていない私たち夫婦。そして、両家の顔合わせのとき弟は、海外留学中だったため、彼女たちは私の弟の顔を知らないのです。まさかすべてバレているなんて想像もしていない彼女たちは、弟にコーヒーのおかわりを注文。
せっかくなので、私と夫でコーヒーを注いであげると、「どうも〜」と言いながらこちらを見て、悲鳴をあげました。今までに見たことのないほど怒っている夫は、自分たちのために話をでっち上げ、私たちの仲を裂こうとした罪は重いとブチギレ。
お店の人に迷惑になるからと落ち着いてと夫に言う義母。すると弟が「他のお客さんはいないので大丈夫ですよ、お義兄さん」と言いました。そこで初めて私の弟だと気づいた彼女たちは「騙してたのね!」とまさかの逆ギレ……。
夫は反省も謝罪もない彼女たちの態度に呆れた様子で、その場で絶縁を宣言。仕送りも今後一切しないと言いました。
家族より自分の幸せを優先した2人の末路
私たちはこのタイミングで家も職場も変えて、義母と義妹の連絡先をブロック。弟も、カフェへの出入りを禁止したそうです。私たちと縁が切れてしまった彼女たちは、今まで夫に頼ってばかりで、自分たちで何もしてこなかったおかげで生活が苦しく、毎日いがみ合っていると風の便りに聞きました。
一方、私たちは平穏な毎日を取り戻し、今まで以上に仲良く暮らしています。妊娠も判明して、これから家族が増えるので、夫と助け合い大変な育児も楽しみながら乗り越えていきたいと思います。
◇ ◇ ◇
家族の幸せを願うどころか、家族の幸せを壊してまで自分たちの幸せを優先した義母と義妹。とんでもない人たちでしたね……。誰かの人生を壊そうとするなど、決して許されることではありません。頼りだった大黒柱から縁を切られた今、義妹はしっかりと定職に就き、義母もパートで働くなどして、いがみ合わずに力を合わせて自分たちの力で生活していけるといいですね。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。