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「私出産したの!彼にそっくりなのよ♡」夫を奪った妹から出産報告→私「変ね?」明らかになった妹のとんでもない秘密

ついに待ちに待った結婚式。しかし、新郎である彼氏は会場に現れなかったのです……。

両親、義両親とともに新郎を探していた私のもとに、「ごめんね、お姉ちゃん!」「彼と私、お互いの気持ちに正直になることにしたの!」と妹から電話がありました。

 

「彼はお姉ちゃんよりも私がいいみたい!」「つまり、私たち、今から駆け落ちするの!」と言われて、私は開いた口が塞がりませんでした。

 

「お姉ちゃんの幸せより、私たちの幸せのほうが大切だから、戻るつもりはないわ!」「彼は私がもらっていくから、お姉ちゃんはみじめに結婚式中止の手続きをがんばってね~!」

 

そう言って、本当に私の彼氏と駆け落ちしてしまった妹。もちろん結婚式は中止になりました。

 

それから1年後、音信不通だった妹から「お姉ちゃん、久しぶり~!」と連絡が来て……?

 

 

妹のおめでたい話

「すっごく大事な報告があるの!」と妹。

 

「私ね、かわいい男の子を出産したの!」と言われたので、「はいはい、出産おめでとう」と言った私。しかし、その妹は私の反応が気に入らなかったようでした。

 

「もう、冷たいんだから!もしかして私たちが順調すぎて嫉妬してるの?」「彼はすっごく喜んでくれて、率先して赤ちゃんの面倒も見てくれるし、すっごくいいパパになってくれそう!」「本当にお姉ちゃんから奪ってよかった~」と妹。

 

さらに妹は、「お姉ちゃんも早く結婚したほうがいいよ?」「あれから彼氏の1人もできてないんじゃない?」「彼のことはもう諦めて前に進みなよ!」と言ってきました。

 

私は呆れながらも「もう未練なんてないわよ……」と言いました。もちろん本心です。

 

「未練ないなら、私たちの赤ちゃんにお祝いくれるよね?」「そうだ!なんだったら一度うちの赤ちゃんに会いに来る?」「きっとあまりのかわいさにお祝いも渡したくなるだろうし!」と、妹はどこまでも勝手なことを言ってきます。

 

「私ね、かわいい男の子を出産したの!」

「彼にそっくりでかわいいの♡」

「そっくりなのは変ねぇ?」

「は?」

 

 

子どもの父親

「だって、その子の父親は彼じゃないでしょ?」「それなのに、彼そっくりって……必死に彼の子どもだってあなたが思い込もうとしてるだけじゃない?」と言うと、「な、なんてことを言い出すのよ!」と激しく動揺を見せた妹。

 

実は、私は結婚前に彼の両親に呼び出されて、彼が生まれつき子どもが望めない体だということを聞いていたのです。私はそれを理解したうえで、彼との結婚を決めたのでした。

 

 

 

「ちょっとほかの人より妊娠しづらいかも、的なことは言ってたけど……それでも授かったんだから奇跡的なことじゃない!」と妹。しかし、彼の両親は「自然妊娠はほぼ無理だ」と話していました。

 

「本当にその子の父親は彼なの?」「ほかの人が父親なんじゃないの?」と問い詰めると、妹は「あ!ちょうど彼が帰ってきた!」「彼がこの子の父親ってこと、しっかり証明してあげるんだから!」と言って、彼に電話を代わりました。

 

「お久しぶり、とりあえずおめでとう」と言うと、「ありがとう……!俺はお前を傷つけてばかりだったのに、そんなやさしい言葉をかけてくれるなんて!」となぜか感極まっている彼。

 

「赤ちゃんは本当にかわいいし、俺は今本当に幸せだよ!」と言う彼に、若干申し訳なさを感じながらも、「私、ご両親からあなたの体のことについて聞いていたんだけど……どうやって自然妊娠したの?」と尋ねました。

 

「たしかに、俺は不妊症だって言われたけど……奇跡が起きたって別に不思議なことはないと思うけど……」と彼。

 

「たしかにそうね。でも……結婚式当日に姉から新郎を奪うようなあなたの妻に、一度しっかり確認してみたら?」と伝えました。

 

 

 

略奪駆け落ち婚の末路

後日――。

 

「お姉ちゃん!助けて!!」「大変なの!彼に全部バレちゃった……!」「赤ちゃんのこと……父親が彼じゃないのバレちゃったの!!」と妹から連絡が来ました。

 

おそらく、彼は妹に疑いを持ち、DNA鑑定をして、事実を知ったのでしょう。彼は激怒して、妹に離婚を突き付けたそう。妹は「私一人じゃ赤ちゃん育てられないし!助けて、お姉ちゃん!」と言ってきましたが、助けてあげる義理はありません。

 

「実家にも連絡したんだけど、お父さんもお母さんも冷たくて……」「『絶対に帰ってくるな!』って言われちゃって……」と妹。結婚式当日に姉の彼氏と駆け落ちしたのだから、自業自得でしょう。うちの両親も、そして彼の両親も、私以上に怒っていたのですから。

 

「自分のしたことの責任はちゃんと取りなさい」「今あなたができるのは、生まれてきた子どもを幸せにすることだけよ」

 

その後――。

 

 

妹と彼は離婚したものの、養育費などについてさんざん揉めたそう。彼のほうは実家に戻ったようですが、妹はまだ駆け落ち先でシングルマザーとして苦労しているようです。妹には会いたくないのですが、私の甥っ子でもある妹の子どもに罪はありません。毎年誕生日とクリスマスにプレゼントを贈ることに決めました。

 

私は相変わらず職場と家を往復する日々を送っていますが、そろそろ新しい恋に向けて歩き出そうと決めました。今度はしっかりと相手を見定めたうえで、お付き合いやその先のステップに進みたいと思っています。

 

 

【取材時期:2024年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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