

ゆっくり過ごすはずが、まさかの提案
落ち着いた年末年始を迎えられると思っていた矢先、夫から「母親と弟と妹が、年末年始にこっちへ来たいって言っているけれど大丈夫かな?」と相談が。しかも、まさかの“3泊希望”と言うのです。
夫が「一度、嫁に聞いてみる」と伝えている時点で、私が断れるはずもありません。こうして、義母と義弟、義妹の3人が年末年始をわが家で過ごすことになりました。
一番の不安は料理…しかも、夫は見ているだけ
布団の準備などは夫に任せられるとしても、私が一番気になったのは料理。義実家の年末年始は、いつも手の込んだごちそうが並びます。
産後の身で、そのクオリティを求められるのは正直つらい……と思いながらも、準備を開始。夫は「無理はしなくていいからね」と言うものの、何もせずに見ているだけでした。
義母と同じような料理のほうがよろこばれるだろうと考え、私は年越しそばや三段の手作りおせち、そのほかさまざまな料理を準備して義家族をもてなしました。
義家族が帰るころには、私はすっかりヘトヘト。「おいしいものをたくさんありがとう!」とよろこんでもらえ、やり切った達成感はあったものの、玄関の扉が閉まった瞬間、どっと疲れが押し寄せてきたのでした。
“迎える側”の大変さに初めて気づいた
しかし、落ち着いてから、ふと「もしかして義母も、毎年こんな思いをしていたのでは……」と考えるようになりました。
私たちは毎年、年末年始に5連泊ほど義実家へ帰省しており、食事の準備はほとんど義母任せ。大人5人と子ども2人分の献立を毎日考え、買い出しをして、調理まですべて担うのは相当な負担だったはずです。
今回、次男の産後に義母たちをもてなしたことで、私は初めて“帰省を迎える側の大変さ”に気づいたのです。
それ以来、帰省の際にはお寿司を買って行ったり、お肉を買ってすき焼きの準備をしたりと、義母だけに負担が集中しないよう工夫するようになりました。
義母とはこれからも長い付き合いになります。お互いに思いやり、無理のないかたちで“帰る側・迎える側”が気持ちよく過ごせる関係を築いていきたいと感じた出来事でした。
著者:岡崎こころ/40代女性・主婦。2017年、2021年生まれの男の子ママで夫と4人暮らし。長年セレクトショップで販売員として勤務後、妊活のため退職。趣味はパン作り。
作画:ぐら子
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています