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「こんなんじゃダメよ」孫が作ったひな人形にまさかのクレーム!思わずうんざりした驚愕の理由とは!?

私の母は九州出身で、関東に嫁いで50年。関東暮らしが長くても地元への愛は揺らぐことはなく、幼少から私は「関東と九州どっちがいい?」という父母の論争に巻き込まれてきました。そんな母と、長女のひな祭りの前日に気まずい雰囲気になってしまい……。

工作大好きな長女が作ったひな飾り

当時年長さんだった長女は工作が好きな子で、友だちと一緒に地域の「ひな飾り木工イベント」に参加することに。

 

木のパーツを組み合わせて、和紙を貼ったお殿様とお姫様を作ったのですが、うまくできて長女はうれしそうでした。

 

ひな祭りの前日、家に母が訪ねてきました。そして玄関に飾った長女のひな飾りを見るなり、あいさつもせずに母は「これどうしたの?」と聞いてきました。

 

私は「長女が作ったの。よくできてるでしょ」と言ったのですが、母は複雑そうな表情で「お殿様の位置が逆じゃない」と言い出したのです。

 

 

しきたりを優先する母にウンザリ

関東では向かって左にお殿様、右側にお姫様を飾ります。それに対して京びなの飾り方を踏襲している母の地元では、人形の配置が逆なのです。

 

木工教室でひな飾りを作ったため、長女は教室で習ったように関東の方法で飾っていました。私の実家では京びなを飾っていたので、母はわが家の並べ方が気に食わなかったようです。

 

「私はずっと京びなを飾っていたのに、あなたは関東びながいいのね」と悲しそうに言う母に、私はウンザリした気持ちになりました。

 

母が慣れ親しんだ故郷の飾り方にこだわる気持ちはわかります。しかし長女は関東出身なので、長女にまでそれを押し付けるのは違うと感じたのです。グッとこらえて私は「ほら、長女が頑張って作ったのよ」と言いました。

 

すると母はハッとした様子で「そうね、じょうずね」とバツが悪そうに言ったのです。その後、長女が幼稚園から帰宅すると、母は人形の配置には触れずに長女の工作を褒めてくれました。

 

 

故郷を愛する母の気持ちは理解できますが、お祝いの気持ちを忘れては元も子もありません。自分にもし孫ができたら、しきたりに捉われず、孫をお祝いしてあげたいなと感じた出来事でした。

 

 

著者:大野肉美/40代女性。2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。

イラスト:キヨ

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)

 

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