見知らぬ男性を警戒
家から徒歩10分ほどの公園に到着すると、双子たちは滑り台で遊び始めました。私は子どもたちの安全を見守りながら傍にいましたが、双子が砂場へ移動したとき、ベンチに70代くらいの男性が座っているのが目に入りました。
遊びに夢中になっている双子を見守っていると、さっきまでベンチにいた男性が私の後ろに立っていました。
声を掛けられることもなく、ただ双子の遊びをなんだか監視しているような様子で、私は少し警戒し始めた矢先でした。
「さて、問題です」と突然その男性に話しかけられました。
呆然とする私
「子どもは元気。では、大人は?」とクイズを出され、私が答えられずにいると、「はい、時間切れ。答えは現金でした」と男性。思わず「なんだ、ダジャレか」とほっこりしたのもつかの間、次の問題が続きました。
「妻をほかの呼び方にすると何?」と聞かれ、「奥さん」と答えると正解。さらに「ほかの呼び名は?」と続けられ、考えていると「時間切れ。答えは家内(おっかない)でした」と笑顔で答えられました。
その後も次々と展開されるクイズに、私は返す言葉もなく呆然。
「これは脳トレです。また会いましょう」と言い残し、20分ほどでクイズおじさんは突然去っていきました。あとから思えば、男性はただ、誰かと話がしたかっただけかもしれないと思った私。地域の方との交流を大事にしている方だったようにも思い、警戒しすぎていたかなと少し申し訳ない気持ちになりました。
しかし、まずはわが子の安全が最優先。今回のように、公園で声を掛けられると双子たちの行動をしっかりと見守ることができないと実感し、危機感も抱きました。楽しく会話しつつも、適度に会話を切り上げる対応ができるようになりたいなと、自分のコミュニケーション力を見直すきっかけになった一件でした。
著者:野中 まゆ/30代女性/2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:はたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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