結婚したい私と、まだ独身でいたい彼
26歳のときの私には、ひとつ年下の彼がいました。彼とは喧嘩することもなく仲良く過ごしていました。
しかし、26歳というと結婚する友だちが増え、結婚式に参列する機会も多くなる年ごろ。私も早く結婚したいと思っていたのですが、彼はまだ独身を謳歌したいようで、なかなか結婚の話に進展しませんでした。
そして、もうひとつ問題がありました。それは、彼ママの存在。お母さんは彼を溺愛していて、彼女である私にはあからさまに不満げな態度をとるのです。彼の実家に2、3度遊びに行ったのですが、「手土産の量が少ないのね」だの、「○○ちゃん(彼の友だちの彼女)が彼女だったらよかったのに……」だの、言いたい放題。私はメンタルをやられそうになりました。
しかも、鈍感な彼は、お母さんのイヤミにまったく気づかないのです。「こんなことが結婚後もずっと続くの!?」と思うと、結婚は早くしたいけれど、本当に相手は彼でいいのか、ためらってしまいました。
そのこともあり、彼との結婚の価値観、彼のご家族とうまくやれそうになかった私は、彼と別れることにしたのです。
曖昧な関係に終止符
しかし……別れはしたものの、お互い気が合うし、次の出会いはないし、で結局、付き合っては別れ、付き合っては別れを繰り返す関係が続きました。そして3年ちょっと経ったころ「結婚のこと、どう思ってる?」と改めて尋ねると、彼はやっぱり煮えきらない態度。そして最後にこう言ったのです。
「○○先輩が結婚したら、かな~」と。
このひと言で、私は彼ときっぱり別れる決断をしました。自分の人生のことを、他人の決断のタイミングに合わせるなんて……。
「このままダラダラ付き合っても、結婚はやってこない。本当に結婚したいなら気持ちを切り替えないと。私の人生、このままじゃいけない!」と、強く思ったのです。そして、彼とは本当の本当にお別れをしました。
スッキリ別れたことで得られた新しい出会い
別れて気持ちがスッキリしたせいなのか、意外とすぐに出会いがありました。それは、ある合コンで出会った6歳年上の男性です。
彼は最初から印象がよく、出会ってすぐ結婚の話が出たこともあり、お付き合いを始めるまでに時間はかかりませんでした。そして交際1年ちょっとでプロポーズ。これまで停滞していた結婚話がウソのように、すぐに入籍し、その後妊娠が判明しました。
私は現在、夫と3人の娘に恵まれて幸せを実感していて、「煮えきらない彼に早く見切りをつけてよかった」と心から思います。気が合うと思った人、大好きな人でも、何か不満があるのなら、一度キッパリ別れてみるのも現状を打破する手のひとつなのかなと思います。
文:たなかはな子/女性・主婦
イラスト:アゲちゃん
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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