書籍『ウエカツさん直伝! 子どもが食いつく 魚レシピとヒミツ』
「魚の伝道師」と呼ばれるウエカツこと上田勝彦さんが、子どもたちが喜んで食べる魚料理のレシピや調理のコツを紹介しています。
レシピ以外にも、元漁師、元水産庁職員という経歴を持っているからこそ伝えられる、魚の生態やヒミツなど、食育にもつながる内容も盛りだくさんです。
ウエカツさん「サケのぎょうざ」の作り方
材料(餃子約25個分)
・サケ(切り身)…3切れ
・キャベツ…1/4個
・長ねぎ…1/2本
・醤油…小さじ3
・ごま油…小さじ1
・片栗粉…大さじ5
・餃子の皮…25枚
・酒…少々(分量外)
それでは作ってみましょう!
作り方①食材の下準備をする
フライパンで水(分量外)を沸騰させ、酒を少々入れます。そこに、サケを入れ、弱火で煮立たせないようにしながら5分くらい加熱します。
サケを取り出したら、骨を取り除き、身をほぐします。小骨が残っているケースが多いため、注意深く処理しましょう。
筆者も時間をかけて念入りに骨を取り除いたつもりでしたが、餡作りをしているといくつか出てきました。
サケの準備が完了したら、キャベツと長ねぎをみじん切りにし、先ほどほぐしたサケと合わせましょう。
作り方②餡を作る
混ぜ合わせた具材に、醤油、ごま油、片栗粉を入れてよく混ぜます。
作り方③餃子を包む
今回は指定がなかったため、一般的なサイズの餃子の皮を使用したのですが、餃子1つあたりに入れる餡の量が少なかったのか、半分近く餡が残ってしまいました。
餡を少なめに作るか、もしくは餃子の皮は大判を使用すると良さそう。
また、片栗粉を入れることで餡はしっとりしているものの、少しパラパラとしているため筆者はどうしても包みにくいと感じました。
キャベツをみじん切りしたタイミングで少しだけ塩を振り、水分を出しておくとよりまとまりがある餡になり、包みやすくなりそうです。
作り方④餃子を茹でる
包み終わったら、あとは鍋で水(分量外)を沸騰させ、餃子を茹でるだけ。茹で時間の指定がなかったため、しっかり5分ほど加熱してみました。
餃子が浮かんできたら、さし水をします。これを数回繰り返したら、ザルにあげて氷水で冷やしましょう。
包み方が悪かったため空気が入ってしまい、茹でている時に餃子がいくつか破けるという結果に。
包む際はぎゅっぎゅっと押し込むように餡を詰めるのが良さそうです!
【実食】サケを使ったさっぱり餃子
早速1つ食べてみると、一般的な水餃子よりもかなりさっぱりとしています。長めに加熱したため、野菜もトロッとやわらかく、甘みがしっかり感じられる仕上がり。
今までに出会ったことがない斬新な味わいです。個人的にはお肉を使用した水餃子に慣れているため、少し物足りなさを感じました。
そのため、つけダレはポン酢や醤油だけでなく、ラー油やごま油などこってりとした調味料をプラスするのがおすすめ!
ちょっと気になったので、茹でて熱々の状態でもいただいてみました!冷やした時のようなツルッとした舌触りはありませんが、しっとりしていてやさしい味わい。
じんわりと体が温まります。寒い季節には、お鍋の具材として使ってみたくなる水餃子でした!
余ってしまった餡は、後日、塩コショウと中華だしをプラスしてチャーハンにアレンジ。サケの香りが存分に感じられ、風味豊かなシーフードチャーハンになりました。
餃子にサケを使うのもありかも
ウエカツさんの発想の転換で、肉料理だったものを魚に変えた、いつもとは違う食べ方がとても新鮮でした!
手の込んだ料理が作りたいなという時にぴったりなレシピ。少し料理上級者向けだなと感じたので、時間に余裕がある時に作るのがおすすめです。
サケを焼き魚以外でいただきたい時は、ぜひウエカツさんのワザに挑戦してみてくださいね。