泣き止まない娘、周りの冷たい視線…
私は気を紛らわせようと、おもちゃを渡してあやしましたが、機嫌は直らず泣き出してしまいました。必死に泣き止ませようとしましたが、まったく泣き止んでくれない娘。周囲の冷たい視線が突き刺さりました。
隣に座っていた男性から「うるさいなぁ」とため息混じりに言われてしまい、私は申し訳ない気持ちでいっぱいになり、ただ「すみません」と何度も謝っていました。目的地はまだ先でしたが、次の駅で降りようと思っていると、前に立っていた女子高生の2人が突然、大きな声でしゃべり始めたのです。
すると、彼女たちは「えっやば! 私たちのがうるさくない?」と言ってケタケタ笑いながら、私と娘の前にしゃがみ込みました。そして「私たちがうるさくしたから泣いちゃったんだよねー? ごめんねー」と言って娘をあやしてくれたのです。
目の前の女子高生2人に目を奪われた娘は、落ち着きを取り戻し泣き止んでくれました。彼女たちは私にも「大変ですよね、謝らないでください!」と言ってくれて、思わず泣いてしまいそうに……。
次の駅で降りる必要もなくなり、無事に目的の駅まで電車に乗っていられました。公共の場での子どもの泣き声に対する反応はさまざまですが、やさしく声をかけてくれる人の存在がどれほど救いになるかを痛感しました。
それ以来、電車移動の際はできるだけ娘が退屈しない工夫をしつつ、泣いてしまった場合は、電車を降りる、外に出るなど、周囲への配慮を忘れないよう心がけています。
著者:あい うえこ/30代・女性・会社員。ひとり娘を育てる母。時短で働く会社員。
イラスト:大福
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)
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