義父が会社を経営しており忙しくしているのをいいことに、義母は週に3日も私たちの家に突然やってきます。
突然押しかけてくる義母
そして、うちのお菓子を見つけると、「あら、このお菓子、有名店のじゃない! おいしいわよねぇ」と言っては私に一言も聞かずに勝手に食べ、昼食までこちらで済ませるのです。時には私の服やアクセサリーを「借りるわね」と言って持ち去り、なかなか返してくれないことも。
この状況を夫に相談しても、「お前も嫁なんだからさ、気遣ってやろうと思わないわけ?」と義母の肩を持ちます。
夫は義母の味方ばかりで、私の気持ちには見向きもしません。そんな夫に嫌気がさし、夫婦の間にも距離ができてしまい、不満が募るばかりです。
母の形見を強引に……!
そんなある日、義母は私が大切にしているダイヤの指輪を見つけ、「あなたにダイヤなんてもったいないわよ! その指輪渡しなさい!」と迫ってきました。しかし、この指輪は母の形見。私もいつもより強く、「いい加減にしてください! もう帰ってください!」と言い放ちました。その勢いにひるんだ義母は悔しそうに帰って行きました。
帰宅した夫にこの話をすると「母さんが指輪を奪おうとした? はぁ? どうせお前が自慢げに見せたせいだろ。嫁なんだからお前の物は黙って母さんに差し出せばいいんだよ」とありえない発言……!
我慢の限界に達した私は、義父に相談することにしました。義父は私の話をじっくりと聞いてくれ、申し訳なさそうに謝りました。
義父の説教で訪れた変化
ある週末、また義母がアポなしで突然家にやって来て、うちのものを物色し始めました。あれだけやめてほしいと夫に伝えておいたのに、夫は止めることもなく全く気にしていない様子でした。私はすぐに義父にこっそり連絡を取り、状況を伝えました。
すると義父が仕事先から急いで駆けつけてきて、義母と夫に対してしっかりと説教をしてくれました。私はこのままでは離婚を考えているとはっきりと夫に伝えました。
夫は私がそこまで思い詰めていると思っていなかったよう。「ごめん、今まで君の気持ちを考えられなかった」と自分の行動を見直した様子。
普段温厚な義父に叱られたのがこたえたのか、義母もすっかり反省したようで「いつも家にひとりでいるのが寂しくて……ごめんなさい」と謝り、今後は私たちの家に無断で来たり、家に入ることはなくなりました。
反省と、その後
その後、家の雰囲気は一変しました。夫はより私の気持ちを理解するようになり、義母は訪問頻度を月に1~2回程度に減らし、事前に連絡をくれるようになり、適度な距離を保って接してくれるようになったのです。
家族間であっても、最低限のマナーや配慮は大切です。一時は真剣に離婚も考えましたが、夫と義母が考えを改めてくれたおかげで、私たち家族は再び笑顔で過ごすことができるようになりました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。