義両親に移住を報告すると衝撃の返答が…
夫は義実家近くの企業に長く勤めていましたが、初めて遠方への転勤が決まりました。数年で戻れる話ではなく、長期的な異動が前提だったため、私たちは家族全員で引っ越すことに決めました。
そして、夫が義両親に「転勤することになり、2カ月後に引っ越す」と移住の詳細を伝えたところ、意外な返答が返ってきたのです。
「私たちはどうなるの? 年を取ってから遠方に引っ越すなんて嫌だわ」と、まるで同居を前提としたような発言。夫は、「お父さん、お母さんがそんなふうに考えていたなんて、正直驚いてる」と返答しました。
今まで私たちから同居を提案したことも、義両親から希望されたこともなかったため、夫と私は驚きを隠せませんでした。どうやら義両親はいずれ私たちと一緒に暮らすつもりでいたようで、その前提が崩れることに戸惑ったのかもしれません。
私は正直なところ、夫の新しい職場環境や家族の新生活に慣れるだけでも大変な状況で、義両親のこうした発言に困惑しました。「自分たちのことしか考えていないのかな」と、少しモヤモヤした気持ちになったのです。
私たちはこれからの生活を前向きに考えようとしていたので、義両親にも肯定的に受け止めてもらえたらうれしいなという思いがありました。そして、改めて夫と何度も話し合った結果、まずは家族だけで生活を整えることが必要だと判断し、同居はせずに新生活をスタートさせる方針に落ち着きました。
そこで夫は義両親に、「急な話で驚かせてしまったのは申し訳ないと思っている。正直、同居は考えていない。環境の変化に慣れるだけでも大変だから、まずは自分たちの生活を整えたい。でも、これからもちゃんと連絡するし、帰省もする。離れて暮らすことになるけれど、何かあれば遠方からでもできる限り対応するから安心して」と説明。義両親は最初は不満げな様子でしたが、次第に納得してくれたようです。
結果として、私たちは義両親との同居を選ばず、それぞれが自立した生活を送るかたちとなりました。家族全員が納得する選択をするのは簡単ではありませんが、適度な距離感を保ちながら、これからも義両親との関係を大切にしていきたいです。
著者:伊藤ゆいこ/30代女性。2018年生まれの女の子のママ。FP2級、証券外務員1種の資格を保有。以前は金融機関に勤務していたが、退職し、現在は在宅でライティング業務をおこなっている。
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)