実際どうなの?メーカーの見解をチェック
パスタとレトルトのソースを同じ鍋で茹でるとなると「袋の成分が溶け出してパスタにつくんじゃ……?」と疑問に思いますよね。
ハウス食品の公式サイトには、以下のように書かれています。
万が一インクの成分が口に入ったとしても、人体に影響はありません。
レトルトパウチを温めた残り湯は、他の料理には使用しないでください。パウチの成分が溶け出るようなことはありませんが、残り湯を再利用することは想定していません。(ハウス食品)
このように、パスタソースはパスタと一緒に茹でることを前提に作られていません。安心して使うためには別々に加熱した方が良さそうですね。
とにかく早くソースを温めたいなら
とにかく早く温めたいなら、電子レンジを使うのが一番。湯煎なら3~5分程度かかるところが、1分程度で済みます。
やり方は、パッケージの指示通りお皿に移してラップをかけるだけ。
最近は袋のまま電子レンジで温められるものが増えているので、そういった商品を選ぶのもおすすめです。
※電子レンジで液体を加熱するとき、沸点に達していても、沸騰しないことがごくまれにあります。この状態の液体が、ちょっとした刺激で急激に沸騰を起こし、液体が激しく飛び散ることがあります(=突沸現象)。やけどの原因になりますので、ご注意ください。
一方、湯煎の良さを推す声も多いですよね。
エスビー食品の公式サイトには「加熱後、レトルトパウチを軽く振り、中身を均一にするとさらにおいしく召し上がれます」とあります。
というのも、ソースは冷たい状態だと油分が固まって分離し、口当たりが悪くなりがち。
温めてから振ると水分と油分が均一に混ざり合い、より美味しくなります。これができるのが湯煎のメリットですね。
ただし注意点も。パウチが鍋底やふちに直接触れると、印字が移ったり袋が溶けたりすることがあるので、大きめの鍋を使うようにしましょう。
万が一印字が移った場合は、中性洗剤を使って洗い流しましょう。
どうしてもパスタとソースを一緒に温めたいなら
どうしてもパスタとソースを一緒に温めたい場合は、加熱調理ができるポリ袋を使うのがおすすめ。この方法ならお水も鍋も汚れないので、水が貴重な災害時にも役立ちます。
今回はアイラップを使ってパスタとソースを同時に茹でてみました。
材料(1人分)
・パスタ…1束(100g)
・水…200ml
・塩…ひとつまみ
・オリーブオイル…小さじ1
・パスタソース…1袋
作り方①パスタをアイラップに入れる
鍋にたっぷりのお水(分量外)を入れて火にかけておきます。
パスタを半分に折ってアイラップに入れ、水と塩、オリーブオイルを加えます。しっかり空気を抜いて口を縛りましょう。
作り方②パスタとソースを茹でる
袋が鍋底に付かないように、鍋の中にお皿を入れます。その上にパスタとレトルトパウチを置き、パスタの茹で時間プラス2分加熱します。
今回は茹で時間7分のパスタを使ったので9分加熱しました。
時間が経ったらお皿に盛り付け、ソースをかけて出来上がり!
※袋の中にお湯が残っている場合は水気を切りましょう。
モチモチ食感のアイラップパスタ
アイラップで湯煎したパスタは、電子レンジパスタ調理器を使ったときと同じようなモチモチ食感。
ツルンとしたなめらかさはないものの、オリーブオイルのおかげでくっつかずに仕上がりました。
パスタを折って袋に入れるだけなので、特別な手間は必要なし。別の袋にブロッコリーや卵などを入れれば、複数の食材を同時に茹でられるのも便利です。
災害時には袋ごと盛り付ければ洗い物が減り、水やガスの節約にもつながります。
レンジとアイラップを活用しよう
SNSで物議をかもしたパスタソース問題。健康への影響はないとされていますが、推奨されていない方法なので避けた方が安心です。
鍋を2つ用意するのが面倒なときは、電子レンジやアイラップを活用して効率よく温めましょう。