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「初潮を迎えたら赤飯」が理解できなかった。そんな幼少時代を過ごした私が母になった今感じることとは

私は、小学生時代に学校で習うであろう生理の基礎知識を、引っ越しのタイミングと重なって、学ぶチャンスを逃してしまいました。とはいえ、思春期という多感な時期でもあったので、生理について親に聞くことを恥ずかしく思いできませんでした。もう1つ、生理のことで恥ずかしく思っていたことがあって……。

生理を学ぶチャンスを逃してしまった

小学校の中学年から高学年になると授業で生理についての基礎知識を学ぶことが多いかと思います。私には姉がいるのですが、姉も小学校で習っていたようでした。

 

ただ、私はタイミングが悪く、ちょうど生理の授業を受ける時期に引っ越しをしたため、引っ越し前も引っ越し後も、学校で生理について習うチャンスを逃してしまいました。

 

母も姉もいたので、2人の様子をコッソリうかがいながら、「生理のときはナプキンという物を使えばいいんだ……」と、ぼんやりとしたことはわかっていたのですが、私が小中学生のころは携帯もさほど普及しておらず、ネットで情報収集することもできなかったので、とにかく生理に対する知識が乏しかったのです。

 

かと言って、母に聞くことは恥ずかしくてできず……。

 

昔からある風習がどうしても恥ずかしくて…

そんなとき、姉が初潮を迎えました。

 

よく、「初潮がきたらお赤飯を炊く」と昔から言われていると思います。きっと、それなりの理由や歴史があるのでしょうし、姉もお赤飯を出されてうれしそうな表情に見えましたが、私にはイマイチ理解できませんでした。

 

だって、お赤飯を炊くなんて「私、生理がきました!」って宣言しているようなものじゃないですか。思春期真っ只中だった中学生の当時の私にとっては、「なんであんなことをするんだろ……」と不思議でなりませんでした。

 

そのため、私自身が初潮を迎えたときはヒヤヒヤしました。というより、初潮がきたことすら、恥ずかしくてすぐには母に言えなかったです。報告できたのは初潮から3回くらいあとになってから。母はナプキンの減りが早かったことからかんづいてたらしく、私が伝えても「そうだと思った」としか言われませんでした。

 

結局、私のときにお赤飯は出なかったです。「お赤飯を炊かれるのはイヤ!」と言ったわけではありませんが、私が恥ずかしがっていることに母は気づいたのかもしれません。

 

子どもたちと性についてどう向き合うか

振り返れば、生理そのものが恥ずかしかったわけではないと思います。姉の生理を知ったときは「そうなんだな~」と思ったぐらいで、お赤飯も普通に食べていました。自分のことだったので恥ずかしかったのだと思います。

 

一男一女の母となった今、子どもたちと性について向き合うときが、そう遠くない未来にくるのだと思うと、当時の自分をときおり思い出しては、「どう伝えていこうかなぁ……」と、悩む日々です。

 

 

生理は女性だけが知るものではないと思っているので、しかるべき日がきたら息子にもきちんと生理のことを含め、性の話をしなければいけないと思っています。でも、あえて家族に周知するような「初潮を迎えたらお赤飯!」というのは、わが家ではやらないと思います。

 

 

 

文:浅倉 魁/女性・主婦
イラスト:すうみ

 

監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています

 

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