荒れ放題だった学生時代
私が通っていたその学校では、ある不良集団が教職員用の図書室を占拠し、授業の妨害を頻発させるなど、校内は常に混沌としていました。卒業式にいたっては、保護者席に私服の警官が配置されるほどの事態にまで発展していたのです。
今では考えられませんが、当時は体罰が日常茶飯事で、メガホンを使って生徒の頭を叩く教師も存在していました。
体罰も当然のように存在した
私自身も、2度ほどそのような体罰を受けたことがあります。どちらも生徒集会中の出来事でしたが、その際、私は不良集団の下っ端の生徒に絡まれ、頭を叩かれたり小突かれたりしていたため、手でそれらを払いのけようとしていました。ところが、私とその生徒が生徒集会中に騒いでいるとみなされたらしく、A先生というメガホンを用いる体罰教師から、再び厳しく叱責を受けることになりました。
自分なりに弁解の余地はあると感じながらも、結果的に生徒集会の進行を妨げたのは事実だったので、私は「連帯責任」や「喧嘩両成敗」という考えに少なからず自分を納得させながら、不本意ながらもその体罰を受け入れました。
今でも尊敬する先生との出会い
その一方で、事件が起こった際、周囲の教師たちは驚きおそれて止めに入ることができず、A先生自身もただ傍観していました。
しかし唯一、不良たちを止めようとしたのは、国語担当のB先生でした。体罰に関してはほとんど縁がなく、細身で気の弱そうな印象のB先生からは直接教えを受けたことはなかったものの、そんな勇敢な姿を見て今でも私は彼女を心から尊敬しています。
まとめ
今では考えられないようなことが、昔は当たり前のように起こっていました。60歳半ばの私ですが、これもまた人生経験の1つです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:佐藤はじめ/60代男性・会社員。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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