元夫と不倫相手と再会
離婚後、私は自分の人生を充実させようと仕事に打ち込み、忙しく働いていました。ようやく立ち直れたかと思っていたとき、なんと元夫のA男に会ってしまったのです。
場所は新築タワーマンションの前。あのときの不倫相手で現在の妻・B子も一緒でした。A男は、「うわ、久しぶりぃ!」と悪びれた様子もなく私に声をかけてきます。さらにB子も、「もともとオバさんだったけど、さらにやつれたね〜。A男に捨てられて生活が苦しいとか?」と暴言。
私が黙っていると、B子は自慢気にタワマンを指さし、「私たち、タワマンを購入したの。最上階は最高の景色なのよぉ」と言ってきました。
見下してくるB子
「B子さん、最上階のお値段はさぞ高額だったでしょうね」と私が言うと、B子は一瞬、気まずそうな顔をしますが、「3000万円もしたの! パパが一括購入してくれてぇ~」と話を続けます。
「あれ? おかしいわね。だってこのマンション、それくらいの額じゃ低層階しか買えないはずよ」
私がそう言うと、B子は「そ、そんなはずない!」と動揺している様子。私は続けて、「2階からの景色はどう? 私のこだわりで、どの階も景観を良くする建て方にしてもらったから、ぜひ感想を聞かせてよ」と言ってやりました。
実は私はこのマンションの…
私は元夫とB子に真実を明かすことにします。
「このタワマンのオーナーは私なの」
私はA男と離婚後、祖父母から生前贈与でこの土地を受け継ぎ、有効活用するためにタワマンを建設したのです。そして、仰天する2人にさらに追い打ちをかけます。
「あなたたち、他の住人たちから苦情がきているのよ。夫婦ゲンカの声がうるさいって。あと、光熱費や共益費、管理費を滞納していることも知っているわ。お父様の事業がうまくいっていないのよね?」
私に復縁を迫るA男
私がタワマンのオーナーだと知ったA男は、「お、俺は、お前と離婚なんかしたくなかったんだ……。なのにこいつが強引に。ただの遊びだってわからずに暴走しやがって」と言い始めたのです。
おまけに私に、「お前はまだ俺のことが好きだよな? やり直そう」と復縁を迫る始末。私は苦笑いしながら言い放ちました。
「復縁なんてするわけないでしょ? 私はもう新しい人生を歩んでいるの、運命の人とね。このタワマンを設計した一級建築士さんよ」
ちょうどそこに、一級建築士の私の夫が登場。A男など足元にもおよばない、すばらしい経歴と人柄の男性です。
「妻が昔お世話になったようなので、共益費や管理費の滞納も見逃していましたが……。そろそろこちらも我慢の限界でして」
滞納分の支払いを求められたA男とB子は、真っ赤な顔で歯ぎしりをしながら2階の自宅へ走り去っていったのでした。
A男とB子の末路は…
その後、A男とB子は金銭面で揉めて離婚。A子の父親のお金で享受していた贅たくな暮らしをやめられなかったことが大きな要因のようです。借金もしていたそうで、このマンションも売り払い、今ではそれぞれ質素な生活を余儀なくされているとのこと。
一方私は、愛する夫と幸せな日々を過ごしています。元夫の裏切りと不倫相手からのマウンティングというつらい経験もしましたが、それを乗り越えて前を向いた先にある幸福は、何にも代えがたい宝物だと感じています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ムーンカレンダー編集室では、女性の体を知って、毎月をもっとラクに快適に、女性の一生をサポートする記事を配信しています。すべての女性の毎日がもっとラクに楽しくなりますように!