ママ友の怪しすぎる自慢話
ある日、娘と公園で遊んでいるとカエさんというママと知り合いました。カエさんの息子・ケンタ君は娘と同い年だということが判明し、急接近! その後、カエさんと会うと毎回、夫が超大手企業の役員で、高級車を20台所有、軽井沢とグアムに別荘があると自慢してくるのです。
しかし、見せてくる写真には家族が写っていないし、着ているブランド服もいつも同じなのです……。 ある日、彼女が「夫がまた高級車を買ったの!」と写真を見せてきたのですが、それは某高級車メーカーのキャンペーンページの画像だったのです。私はその場で同じ写真をスマホで見せ、「これ、拾い画ですよね?」と問い詰めると、彼女は顔を真っ赤にして逃げていきました。実はこのキャンペーンに覚えがあった私は、面倒なことに巻き込まれてしまわないように、自分の職業を隠すことにしたのです。
後日他のママさんに聞いたのですが、カエさんが住んでいるのはこの公園がある町の隣の、さらに隣の町だったのです。 どうしてわざわざ遠くの公園に来るのか……? おそらく、近所の公園でも同じように嘘の自慢話をし、他のママたちから距離を置かれるようになり、この公園に来ているのでしょう……。
ちなみに、カエさんの旦那さんは中小企業に勤める普通の会社員で、車は1台しか持っていないそうです。
「高級ホテルに泊まった」と自慢するママ友
数日後、カエさんが待っていましたと言わんばかりに興奮しながら「あんたこの間、私の夫の車の画像を拾い画だとか何とか抜かしてたわよね!」と言うのです。そして 「私は本物のセレブなの!見て!ケンタと超高級ホテルのスイートに泊まってきたのよ!」と自慢してきたのです。
私はスーパーの特売日だったので急いでいたのですが、カエさんは「うちは本当にセレブなの!私が言ったこと、嘘だって言ってたじゃない!謝って!」と大声で騒ぐのです。どうやら、私が拾い画だと指摘したこと根に持っているようなのです。カエさんは「哀れな貧乏人のあんたは一生泊まれないんだからさぁ!」と罵倒を続けます。さすがにイラッとした私は 「そうですね……泊まりはしません」と言い返します。すると カエさんがニヤニヤしながら「そりゃそうよね、貧乏人だから……」と言いかけたところで、 すかさず私は「でも、そのホテルにはよく行ってますよ!喜んでもらえて何よりだわ♪」と笑顔で返します。
そして「実は私、そのホテルのオーナーなんですよ」と教えてあげました。 カエさんが自慢する超高級ホテルは、亡くなった祖父から私が継いだホテルだったのです。私は「カエさんが今回泊まったのって、以前見せてくださった某高級車メーカーのキャンペーンに当選したからですよね?」と尋ねると顔面蒼白になるカエさん。そう、カエさんは自腹ではなく無料宿泊だったのです。
嘘だらけのママ友の末路
「そ、そんなはずない!」 と慌てるカエさんに私は「うちのホテルのカーテンとティーカップがなくなっているんですけど……」と問い詰めます。 カエさんは一瞬で顔面蒼白に。他にも、ホテルのレストランにあった装飾品まで持ち帰っていたことが発覚したのです。
私が警察を呼ぶと言うと、カエさんは泣きだし「警察だけは許して!」と謝ってきたのです。なので、反省してもらうためにカエさんの夫にすべてを伝えました。すると、カエさんの夫はこの一件で激怒し、即離婚を決意。息子のケンタくんは父親が親権を持ち、祖父のもとで暮らすことになりました。カエさんはというと、住む家もなくなり、知人宅を転々としながら厳しい生活を送っているとか。
私たちは相変わらず家族3人、倹約しながらも幸せな生活を送っています。大切なのは、お金や見栄ではなく、誠実に生きること。私たちはこれからも、家族で支え合いながら、幸せな日々を送っていきます。
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どれだけ取り繕っても、嘘はいつか暴かれます。大切なのは、お金や地位ではなく、正直に生きることこそが、幸せへの一番の近道なのかもしれませんね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。