記事サムネイル画像

「誰にもみとられない最期…」残酷な現実に胸が痛んで #預金資産ゼロの父が倒れた話 179

「預金資産ゼロの父が倒れた話」第179話。2児の母でありヲタクであるエェコさんによる、お父さんが倒れたときの話を描いたマンガを紹介します。

エェコさんのお父さんは脳の病気で倒れ、リハビリ院に入院。記憶力低下が顕著で預金も資産もない状態だったので、生活保護を申請して支給金を受けることに。

介護施設に入所後、医師からもう回復は望めないと言われ、要介護度は4に。続けて「自然な最期を施設で迎える」形で良いかと確認され、エェコさんは電話口で震撼。しかし脳裏に浮かんだのは、「自然に死なせて」というお父さんの言葉でした。新型コロナ対策で面会謝絶が続く中、お父さんは食事もとれておらず、「覚悟が必要」とのこと。一方、念のため葬儀のことも調べたところ、最低40万円~が必要と判明し、泣く泣く直葬(宗教儀式はせず、親戚や知人の弔問も受けない火葬のみの葬儀)の9万円に決定。残っているお父さんの年金で払うことにし、市町村の援護課に手配を依頼したのでした。最後かもしれない面会前夜は眠れなかったエェコさん。施設では、防護服着用で15分のみ入室を許可されたのです。3カ月ぶりのお父さんはさらに痩せて起き上がれず、ゼリー状の水をやっと2口という容態。にもかかわらず、「大丈夫か、ここの金は……」とボソリ。以前には「心配なら貯金しておいて」とイライラさせられたあの言葉が、今は愛おしく涙が止まりませんでした。

「大丈夫、みんな私がやっているから」「そうか、お前に任せていたら安心だ……」。これがエェコさんとお父さんとの最後の会話となりました。退室時にも、「また来るからね」としか声をかけられなかったエェコさん。その約束が守られることはない、とわかっていたのです。

 

もうこれで…

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

預金資産ゼロの父が倒れた話/エェコ

 

施設の方が励ましてくれるのを聞きながら、頭の隅で母の最期を思い出していた私。母は親族一同にみとられて逝去したけれど、父はたったひとり……。孫にも会えずに亡くなるのです。

 

もう間もなく訪れるその瞬間を、何もできずただ連絡を待つのみという現実。私は青く澄んだ空を見上げながら「なんて残酷なの……」と唇をかみしめていました。

 

--------------

ついに終わってしまった15分の面会。後はもう、連絡を待つことしかできません。せめて最期を子どもたちとみとることができれば……。しかしその願いはかなわないのです。エェコさんのつらい気持ちは想像するに余りあります。

 

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

 

ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!

 

ベビーカレンダー記事制作の取り組み
  • \ この記事にいいね!しよう /
    シェアする

    • コメントがありません

    この記事の著者
    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターエェコ

    長男と長女を持つヲタママ。妊娠コミックエッセイ『腐女子な私が、母親に!?』がKADOKAWAから発売中。

    同じ著者の連載

    新着記事が配信されたら、メールやプッシュ通知でお知らせ!

    同じジャンルの連載

    もっと見る
  • 気になる記事をまとめ読み

    人気連載

    新着連載

    連載完結

    もっと見る

    注目記事を探す

    人気記事ランキング

    アクセスランキング
    コメントランキング

    お得な無料キャンペーン

    マンガの新着記事

  • PICKUP

    同じジャンルの
    連載を読む