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「もう無理…」育児に苦戦して心が折れていた私が、助産師さんの言葉に何年も感謝し続けている理由

2700gと小さめで生まれた娘は育児用ミルクも母乳も飲まず、助産師さんにも心配されていました。母としての自信を早々に失い、心が折れていた私に、ある助産師さんが声をかけてくれました。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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育児用ミルクを飲んでくれない娘

約11時間の分娩時間を経て誕生した娘は、小さめな赤ちゃんでした。娘に出会えた喜びで満たされていたのも束の間、私はすぐに産後初の試練にぶつかったのです。それは、産院に入院中のお母さんたちが授乳できる部屋があり、そこで育児用ミルクをあげようとしたときのこと。その日飲ませなければならない量は20mlでしたが、娘はまったく飲んでくれなかったのです。

 

 

さまざま工夫してみても一向に減らない育児用ミルクと格闘するうちに、30分が過ぎました。授乳部屋に後から来たお母さんが授乳を終えて先に部屋を出るのを見て、私の焦りと不安は高まりました。私の飲ませ方が悪いから育児用ミルクを飲んでくれないんだろうか……そう考えると涙が溢れて止まりませんでした。

助産師さんの言葉

そのとき、泣きながら育児用ミルクをあげている私に助産師さんが声をかけてくれ、赤ちゃんへの飲ませ方を丁寧に指導してくれました。そして授乳開始から1時間後、ようやく育児用ミルクを飲ませ終わった私に助産師さんはこう声をかけてくれたのです。

 

 

「この子はお母さんのおなかの中が大好きなのね。まだ自分はおなかの中にいると思っているみたい。かわいいね」と。

 

助産師さんのその言葉を聞いて、母としての自分を責める気持ちが一変し、娘をいとおしく思う気持ちが溢れました。それからは、育児用ミルクを与えるときは時間のことは気にせず、落ち着いて娘と向き合えるようになりました。そして退院するころには、娘の飲み方も安定するようになっていたのです。

 

 

あのとき助産師さんに声をかけられていなかったら、私はその後も自分を責め続けていたでしょう。私の異変に気づきやさしく寄り添ってくれた助産師さんには、今でも感謝の気持ちでいっぱいです。

 

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

著者:望月 柊/30代女性/2021年生まれの女の子のママ。教育・児童福祉に10数年携わる。イヤイヤ期真っ最中の娘と格闘しながら、今しか味わえない感動で毎日を彩っている。リフレッシュ方法は、推し活と読書。

 

※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)

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