ひとりになったおーちゃんの母ですが、会えばマシンガントークで近況を知らせてくれます。健康や病気の話題は若いころには響かなかった内容だけど、今なら未来の自分に置き換えて学べます。そんな母から、愛する夫を亡くしたときの心境を聞いたおーちゃんは、どこか複雑な気持ちになっていました。
若いころには響かなかったけれど…
子どもたちが巣立ってからというもの、夫婦だけの生活が1番長くなった70代と80代の両親。喧嘩したり笑い合ったりしながら、58年間連れ添ってきました。
その父が2年前亡くなりました。それ以降、私は月に1度は必ず実家に顔を出すようにしています。会えば自分の体調の報告をする母。頭痛やらめまいやら膝の痛みやら帯状疱疹やら飛蚊症やら白内障やら……母の体は大変そうです。
50代の娘に70代の母……もう若くない母娘……。聞いている内容はこれから老化に向かっていく自分にとって他人事ではありません。母の経験は私の参考書です。
そして、決まって亡き父の思い出話。同じ話を何度も何度も繰り返して父を恋しがる母。決して気の利いた言葉をかけるようなタイプの父ではなかったけれど、夫婦で過ごした長い年月は親子よりも固い絆となるのでしょう。私に会うたびに、母は「親を亡くしたときも兄が突然亡くなったときもそりゃあ悲しかったけれど、連れ合いが何よりも1番こたえる」と言います。
文句を言えるのも、甘えられるのも、子どもや孫のことで分かち合えるのも、やっぱり連れ合いじゃなきゃわからない。
母の言葉はすごく心に響きます。
それは、長い年月を共に重ねたからこそ気付くことなんだろうなぁ……。
これも母からの私の学びです。
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