登園許可が下りたので保育園へ
手足口病にかかった次女は、口の中に水ぶくれができて何も食べられなくなりましたが、1週間ほどで解熱し食事がとれるようになりました。通っていた保育園では「解熱して、いつも通り食事がとれれば登園してよい」という基準が設けられており、受診した小児科医からも登園OKと言われたので、まだ腕や足に水ぶくれが残っていたものの登園することに。
ところが、登園時に担任の先生から「昨日から基準が変わり、水ぶくれがかさぶたにならないと登園できないんです」と告げられたのです。前日に私が保育園に電話した際には基準変更について何も知らされていなかったため困惑してしまいました。
急に仕事を休むことは難しいため、事情を説明してなんとか預かってもらいました。しかし、出勤中に保育園の看護師さんから電話があり、やはり預かることができないと言われたのです。
急な登園基準の変更に疑問…
会社を急きょ休んで娘を迎えに行くと、看護師さんと担任の先生から「手足口病が流行ってきたので、急きょ基準を厳しくしたんです」と説明があり、「左手の水ぶくれがひとつ破れそうなので、それがかさぶたになったら登園していいですよ」とのこと。
しかし、医師からは大丈夫と言われたし、国の基準でも娘は登園可能な状態です。さらに、同じ運営グループの保育園では基準変更されていないのに、なぜひとつの水ぶくれだけが問題なのか腑に落ちませんでした。基準変更の経緯を尋ねると、感染者増加に伴い、保育園の看護師さんがひとりで判断したとのこと。
私は保育園の嘱託医や同じ運営グループの保育園の看護師さんたちと再検討してほしいと伝えました。すると、その日の夕方、保育園から「以前の基準に戻り、破れそうな水ぶくれは、ばんそうこうを貼ることで登園可能です」と連絡がありました。
意見を伝えたことで保育園と気まずくなるらないか心配でしたが、疑問に思ったことはそのままにせず、伝えることも必要だと学んだ出来事でした。
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手足口病には、インフルエンザのような明確な出席停止期間の決まりがありません。
厚生労働省の「保育所における感染症対策ガイドライン」では、登園の目安として「発熱や口の中の水疱・潰瘍が治まり、普段どおりに食事がとれること」とされています。
ただし、実際の登園の可否は子どもの症状や医師の判断、園の方針などによって左右されるため、事前に確認するようにしましょう。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:長濱 ユイ/30代女性。2020年生まれの4歳娘と2023年生まれの1歳娘を育てる2児の母。にぎやかな娘たちとの毎日を楽しみながら、将来の自分のために看護師をしながら副業にも挑戦中。趣味は家庭菜園とスポーツ観戦。
イラスト:ちゃこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)