美人秘書と浮気をしたA男
私はA男という男性と付き合っていました。A男は私が勤める会社の取引先の社長で、ご縁があってお付き合いをスタート。結婚式の日取りも決まり、私は幸せいっぱいの新婚生活を楽しみにしていました。
そんなある日、私の会社に秘書としてB子が入社。彼女は20代前半で、男性社員たちの目を一瞬で奪うほどの美人です。悲しいことに、それはA男も例外ではなく……。私という婚約者がいるのに、来社時にB子を見た途端、彼は鼻の下をデレ~っと伸ばして見とれていたのです。
そしてB子もまた、社長であるA男を気に入ったよう。2人は人前でもベタベタするようになり、そんな彼らの姿を見て、私の気持ちはどんどん冷めていきました。
それから数日後、私の前で堂々とA男と腕を組んだB子に、「あんた、彼が本当に好きな人は誰だか知っているわけぇ~?」とバカにされます。A男からも「お前よりB子のほうが若いしかわいい。やっぱりアラサーおばさんとの結婚は無理だから、お前とは終わりにする」と言われ、あっけなく結婚は破談に。私はA男に婚約破棄の慰謝料を請求。少し前から彼には呆れていたので、「これでいい! 私は自由!」と心の中で叫びました。
結婚式に招待してきた2人
彼と別れ仕事に邁進していたある日、B子が私のディスクにやってきて、「会社の同僚全員をB男との結婚式に招待するわ。悔しいと思うけど、ご祝儀を持ってあんたも来てよね」と言うのです。2人にご祝儀など渡したくありませんが、同僚全員が出席するのであれば、私だけ出ないわけにもいかないと思い、「わかった」と返事をしました。
そして結婚式当日。同僚たちと一緒に式場に到着すると、A男とB子が私の姿を発見し、近寄ってきました。
「マジで来たのぉ? いくら会社の同僚として呼ばれたからって、元婚約者の結婚式に来るなんて厚顔無恥ね~」
しかし、私は余裕の笑みを浮かべて、「未練があったら来ないわよ」とひと言。すると、婚約破棄の経緯を知っている同僚の女性が口を開きます。
「だってこの子、超人気モデルのC男と婚約したんだから! あれ、知らなかった? 社内でもウワサになっていたけど……。ほら、これを見て。彼の所属事務所が今さっき婚約を発表したのよ」
A男とB子は仰天。同僚が見せたネットニュースにくぎづけです。
そう、私は落ち込む時間も惜しいと日々自分磨きをし、通い始めたスポーツジムで知り合った人の紹介で、C男と出会ったのです。私たちはお互いに一目惚れし、すぐに婚約となったのでした。
そこに、まさにベストタイミングでC男が式場に到着。私たちはすでに同棲しているため、忘れ物を届けに来てくれたのです。超有名モデルの登場に人々はざわめき出し、A男とB子の顔は真っ青になってしまいました。
B子の裏の顔がバレる!?
「お待たせ。これ、忘れ物だよ」と私の肩を抱くC男を見て、B子は絶叫。
「ええええ! ウソでしょ……。私、C男のファンなのに!!!」
するとC男は、眩しい笑顔でA男とB子に挨拶。「A男さんとB子さんですよね。初めまして、お会いしたらお礼を言おうと思っていたんです。彼女と別れてくれて、ありがとうございましたってね」
さらにC男は続けます。
「素直で心のやさしいこんなに素敵な女性と別れるなんて、あなたは見る目がなかったんですね……。遊び相手の男性が何人もいるうえに、婚約中の人を誘惑し、玉の輿だと大はしゃぎする女性を選ぶなんて。先ほど廊下で、B子さんが何やら電話で話しているのが聞こえてしまったんです。こんな場ですが一応お伝えしておいたほうがいいかと……」
これを聞いてB子は震え出します。
「そ、そんなこと言ってないわよ。嘘つかないで!」
「一応、証拠として電話をしているあなたの動画も撮りました。確認しますか?」
B子は言い訳しても無理だと悟ったのか黙り込んでしまい、A男は「なんだよ、それは! 俺のことを愛しているから結婚するんじゃないのかよ!」と激怒。2人の喧嘩が始まり、結婚式どころではなくなってしまいました。
A男とB子の末路は…
喧嘩をする新郎新婦を横目に、私はC男と式場から出ることに。すると私たちに続いて、会社の同僚たちも続々と会場を後にします。
式場に残されたA男とB子は、両家の親や親戚たちも巻き込んでひどく揉めたよう。後日聞いたところによると、結局、結婚式は中止になり、仲直りすることなく2人は別れたとのこと。
一方の私は、無事にC男と結婚。家族や親族、友人、同僚たちに祝福されて幸せな日々を過ごせています。今後何があっても、私のことを本当に愛してくれるC男となら立ち向かっていけると信じて、これからの人生を思いっきり楽しもうと思います!
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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