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帝王切開がまるわかり!【6】どんなときに緊急帝王切開になるの?

この記事では、緊急帝王切開について、助産師のREIKOさんが解説しています。同じ帝王切開でも、緊急帝王切開は予定帝王切開と違うところがいくつかあるそうです。

この記事の監修者
監修者プロファイル

助産師松田玲子

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
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こんにちは! 助産師のREIKOです。これまで、予定帝王切開の流れについてお話ししてきました。同じ帝王切開でも、緊急帝王切開は予定帝王切開と違うところがいくつかあります。そこで、今回は緊急帝王切開についてお話しします。

 

緊急帝王切開になるケースとは?

緊急帝王切開にも、比較的時間に余裕をもって対応できるケースと、とにかく時間との勝負というケースがあります。

 

私も常位胎盤早期剥離、子宮破裂、重症妊娠高血圧症候群に伴う子癇発作など、さまざまなケースの超緊急帝王切開の場に遭遇しました。一刻を争う状況の中、急ぎつつも冷静にスタッフみんなで協力して準備をし、手術室に行くまでのあの緊張感は今でも忘れられません。

 

 

緊急帝王切開と予定帝王切開の違い

超緊急のケースでは、一刻も早く赤ちゃんを外に出さなければなりません。手術決定から赤ちゃんが生まれるまでの時間は20分以内という目標があります。

 

予定帝王切開のほとんどは、硬膜外麻酔と脊椎麻酔という部分麻酔をおこないますが、準備に時間がかかります。そのため、超緊急の場合は、全身麻酔が選択されることが多いです。

 

全身麻酔だと手術中、ママの意識がないため、生まれてすぐの赤ちゃんと対面ができません。そして、全身麻酔の影響で赤ちゃんまで眠ってしまうケースがあります。そのような場合、赤ちゃんが呼吸をしていなかったり、呼吸をしていても弱かったりすることがあるので、赤ちゃんの気管に管を通して人工呼吸が必要になることもあります。

 

超緊急の帝王切開の場合、生まれてくる赤ちゃんの状態が悪いことも予測されるので、産婦人科病棟の助産師だけでなく、NICUの医師と看護師も帝王切開に立ち会います。

 

緊急帝王切開の術後は?

緊急帝王切開の術後の流れは、予定帝王切開と変わりません。しかし、緊急帝王切開になった理由が、たとえば重症妊娠高血圧症候群に伴う子癇発作や常位胎盤早期剝離で出血が多かったりすると、また状況は変わってきます。

 

また、痛み止めのための硬膜外麻酔が入っていないことが多いので、点滴と同じようにして痛み止めを持続的に入れるような処置を麻酔科医の先生がしてくれます。そして、超緊急の場合もママやご家族に説明をしますが、突然のできごとで状況がつかめないということもあります。そのため、術後改めてママとご家族に医師から説明をしていました。

 

 

超緊急帝王切開となるケースは、だいたい約1%程度なのだそうです。滅多にないことかもしれませんが、こういったケースもあるということを知っておいていただけたらと思います。

 

◆関連動画 出産ドキュメンタリー

 

 

 

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