義父母も快く受け入れ 夫も滞在を後押し
次男の出産後に、義実家への滞在を選んだ私。長男を産んだときは自分の実家に里帰りしました。とはいえ、私の両親は共働き。夫も自分の実家に帰っていたため、日中は家に誰もおらず、ひとりで初めての育児をすることに不安を感じていました。夜中の赤ちゃんのお世話や夜泣きの対応で寝不足続きにもかかわらず、夕飯の準備や洗濯、掃除を頼まれることも。
長男のときの里帰りでメリットを感じなかったので、次男の出産後は、専業主婦の義母、仕事を定年退職した義父が家にいる、義実家での滞在をお願いすることにしました。義実家の快い了承と、「自分も実家で出産後から赤ちゃんのお世話をしたい」との夫の希望もあり、滞在はスムーズに決まりました。それまでは、夫の実家に泊まったことはありませんが、義両親ともとてもいい人で、程よい距離感と良好な関係を築けている、と思っていました。
義実家生活で徐々に見え始める義母の本性
無事に次男を出産し、義実家での生活がスタート。結婚当初から、義母は「自分の家に帰ってきたと思って、くつろいでいいからね!」と毎回のように言ってくれていました。毎日、おいしい食事を作ってくれたり、お風呂を沸かしてくれたり、日中は長男の遊び相手もしてくれるなんて、とてもありがたいことだなと感謝しました。
とはいえ、甘えてばかりではいけないなと思い、できる範囲で掃除や食事作り、食器洗いくらいは手伝おうと、いざ台所に立って、お皿に手を伸ばすと……。「触らないで!」と義母が大きな声でひと言。私は、何か悪いことをしてしまったのかなとびっくり。「いいからゆっくり座っていて」と言われ、おとなしく座わるしかありませんでした。
それを見ていた夫が、後で教えてくれたのですが、お義母さんは極度の潔癖性とのこと。なるほどとふに落ちました。玄関に置いてある靴の裏を、アルコールシートで拭いていたり、ドアノブに除菌スプレーを掛けまくっていたりしたことも、それを聞いて納得。買い物から帰ってきたら、その足でシャワーを浴び、しっかりと着替えてくることにもうなずけます。そんな状態で、結局、食器洗いはもちろん、お風呂掃除や掃除機掛けもさせてもらえずでしたが、育児に専念できたので助かりました。そこまではよかったのですが……。
潔癖症だけではなかった!別の驚きポイント
義母は、何でもしっかりとこなす几帳面タイプ。私からしたら、あれもこれもと頑張りすぎてしまう性格のようにも見えました。滞在中も、毎回しっかり献立を考え食事を作り、洗濯もきっちりこなし、夫のお弁当まで作ってくれていました。専業主婦ってすごいなと感心していたのですが、やはり無理をしすぎ、いろいろな気持ちがたまっていたよう。だんだんと、私に愚痴をこぼすようになりました。
「私が子育てをしていたころ、お義父さんは何もしなかった」「自分のときは親の介護と子育てで大変だった」という内容のものから始まり、夫の弟のお嫁さんの愚痴や過去の苦労話を延々と聞かされるように。私は夜中のお世話と寝かしつけでの眠気をこらえて、「うんうん」と義母の気持ちをくみとりながら話を聞いていました。義父の前で本人の愚痴を話されたときには、反応に困りましたが……。
そんな毎日が続いていたある日、義母が義父を大声で怒鳴りつけ、台所の隅で4時間ほど体育座りをするという事件が勃発。理由は、いつも決まった時間にお風呂を洗うという約束を、お義父さんが忘れていたからとのことでした。義父はいつも義母の言いなりです。お風呂の洗い忘れが、直接の理由ではなく、たまったストレスが爆発したのではないかと思います。夫いわく、義母はかんしゃく持ちとのこと。今までそのような人が周りにいなかったため驚きましたが、「なるほど」と納得しました。
まとめ
3週間ほどの滞在中、義実家は本当に良くしてくれ、育児に集中できる環境であったことにはとても感謝しています。これまでは程よい距離感を保っていたため、わかりませんでしたが、一緒の時間を多く過ごすことで知らなかった義母の一面があらわになりました。
普段はやさしい義母なのですが、きっちりと物事をこなせない、自分の思いどおりにならないことがあると、どうしても感情が抑えられないようでした。何事も近すぎず、やりすぎず、バランスを取ることが必要だなと感じる出来事でした。今後は、ちょうど良い距離感で義実家と付き合っていきたいと思います。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:田中 里奈/40代主婦。アクティブな夫と2019年生まれと2021年生まれの、やんちゃな男の子の4人家族で生活。じっとしているのが苦手で、お休みの日は子どもを連れて絶対お出かけしたいしたい!最近は夫と休みが合わずもんもんとしている。
イラスト/ほや助
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年2月)
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