ランチ会も解散の時間になり、友人の1人が「ハルミは今日夕飯どうする? 買って帰る?」と尋ねます。するとハルミさんは「休日は旦那がご飯作ってくれるの!」と笑顔で答えます。羨む友人たちでしたが「ハルミは専業主婦なんだから本当は全部やるべきなんじゃないのー?」とハルミさんに詰め寄ります。その言葉にニコッと張り付いた笑顔で「そうかもねー」と答えるのでした。
帰り道、ランチ会で夫の愚痴ばかりの友人たちの会話を思い出し、大切にされてないんだなと感じるハルミさん。さらに、「みんなもっといい男と結婚したらよかったのに……」と友人たちを見下しエリートで優しい夫がいる自分がいかに幸せか優越感に浸るのでした。
帰宅後、夕飯の準備をする優しい夫とハルミさんの帰宅を喜ぶかわいい息子を見て改めて「理想の家族」だと思うハルミさん。そして、理想の家族に足りないもの……マイホームが欲しいと思うのでした。
私に足りないもの……マイホーム!夫に提案すると?
幸せを噛み締めるハルミさんは夫に「そろそろ家建てない?」と提案します。あまりにも唐突な提案に驚く夫。ハルミさんは息子の成長のためにと、もっともらしい言葉を並べ夫を納得させようとします。すると夫は、少し考えハルミさんの提案を受け入れるのでした。
その後、マイホームのために話し合うハルミさんと夫。注文住宅を希望するハルミさんに「高くない?」と怯む夫。ハルミさんは「これは私がその気にさせないと!」と意気込み住宅展示会へ誘います。その週末、住宅展示会へ向かったハルミさん家族。見学だけのつもりだった夫をよそに、見積もりをもらうハルミさん。うだうだと言う夫に対し「家なんて一生に一度の買い物だよ!妥協したら駄目だと思う!コタロウなら大丈夫だよ!」と押し切ります。結果、ハルミさんの迫力に押し切られた夫。こうしてハルミさんの理想の家づくりが始まったのでした。
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誰もが憧れるマイホーム。ハルミさんの言うとおり、一生に一度の大きな買い物です。だからこそ、夫婦の意見が一致していないとうまくはいきません。ハルミさんを見ていると、夫をうまく納得させたように見えますが本当に大丈夫なのでしょうか?家族全員がワクワクするマイホームになることを願うばかりです。
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