こんにちは、保育士の中田馨です。幼児期に入るとそろそろ意識し始めることの一つに、トイレトレーニングがあります。今回は、トイレに座るタイミングなど、トイレトレーニングのコツを話します。
いつがトイレトレーニングのはじめどき?
トイレトレーニングを本格的に始めるのは2歳ごろが目安です。はじめどきのチェックポイントは、子どもが一人で歩けるか? おしっこの感覚が1~2時間以上あくことがあるか? なども参考になります。2歳ごろになると、おしっこが「出た」「出したい」感覚も子ども自身が分かり始めます。そしてそれを親に伝えることもできるようになります。
どのタイミングでトイレに座らせる?
トイレに座らせるタイミングですが、「何時に座らせよう」と時間で決めるというよりは、生活の場面が変わるときに座らせてみるといいですね。例えば、食事前後やお出かけ前後、お昼寝前後などにトイレに誘ってみましょう。
保育所では、お昼寝後にトイレに誘ってあげると成功することが多いですよ。起きたときに、おむつの中におしっこをしていなければトイレに行くチャンスです! 出なくても「上手に座れたね」など、褒めてあげましょう。
トイレの雰囲気づくり
赤ちゃんのトイレトレーニングが始まったら、トイレの雰囲気づくりを心がけてみるのも一つの方法です。例えば、子どもの好きなキャラクターを壁に貼ったり、子ども用の便座やおまるを用意しましょう。子どもが嫌がらないような雰囲気の中でトイレトレーニングをスタートしましょうね。
また、子どもが触って危険な洗剤や薬品などは、手が届かない場所に置くようにしましょう。
トイレに座るのを嫌がるときは?
トイレの雰囲気づくりを楽しくしても、子どもがトイレを嫌がることがあります。そんなときは「無理強いしないこと」が大切です。もしかすると、順調にトイレでおしっこができていたのに、急に嫌がり始める子もいるかもしれません。「やっとここまでできるようになったのに、もったいない!」と思ってしまうかもしれませんが、いったん休憩してみることも、子どもの心を落ちつかせるためには大切なポイントです。
保育所でよくある2つの例をお話します。おむつの中でしていた感覚とは違うので、おしっこが出る感覚にビックリしてしまう子がいます。そうすると成功したのにトイレに座るのを怖がるようになってしまうこともあります。 1〜2回おしっこに成功したのにトイレに座らなくなったときもいったん休憩しましょう。
トイレでうんちができない
また、トイレでおしっこはできるけどうんちはトイレではないところで隠れてしているということもありますね。特にうんちは、落ち着いた環境じゃないと出ない場合もあります。だからこそ、トイレでうんちを出すことの怖さがあるのだと思います。「トイレでしなければいけない」というプレッシャーを子どもに与えないように、便意を感じているときに楽しい雰囲気の中でトイレに誘えるといいですね。
おしっこを我慢できるようになったということは、膀胱におしっこをためるという機能が整ってきたということです。この機能が整うのは個人差があります。2歳で完全におむつがとれる子もいれば、4歳になっておむつがとれる子もいます。焦らずその子の発達のペースに合わせて進めてあげましょうね。