書籍『笠原将弘「賛否両論」 最高の肉おかず』とは
今回参考にしたのは、予約の取れない和食の名店「賛否両論」のシェフ・笠原将弘さんの書籍『笠原将弘「賛否両論」 最高の肉おかず』(宝島社)です。
ジューシーなから揚げやふんわりつくね、しょうが焼き、チキン南蛮など、自宅で簡単に再現できるレシピが60品紹介されています(目次を見るだけで白米が進みそう……)。
肉料理を美味しく仕上げるコツや相性抜群のタレ&ソースなど、笠原さんが長年培った知識も惜しみなく公開されている、太っ腹なレシピ本。
1冊の本で、シェフの経験が詰まったレシピを学べるのはどう考えてもお得すぎる!
今回は、この書籍の中から「豚こま塩昆布 トマト炒め」をピックアップして挑戦してみました。
笠原将弘さん「豚こま塩昆布 トマト炒め」レシピ
材料(2人分)
・豚肉(こま切れ)…200g
・長ねぎ…1/2本
・トマト…2個
・青じそ…5枚
・サラダ油…大さじ1
・塩昆布…15g
【A】
・酒…大さじ1
・みりん…大さじ1
作り方①材料を切る
長ねぎは、斜め薄切りにしましょう。トマトは、ヘタを取ってくし形に切っておきます。青じそは、ざく切りにしてください。
作り方②豚肉を炒める
フライパンにサラダ油を入れて、火にかけましょう。熱したフライパンに豚肉を入れ、中火で炒めます。
作り方③ほかの材料を炒め合わせる
豚肉を炒めたフライパンに、長ねぎとトマトを加えてさらに炒めましょう。
トマトにある程度火が通ったら、青じそと塩昆布、【A】の調味料を加えて炒め合わせて完成です。
トマトは加熱しすぎると煮崩れてしまうので、火を入れ過ぎないことがポイントだそうですよ。
【実食】さっぱりなのにガッツリ!白米が止まらない一品を食べてみた
アツアツのうちに盛り付けて、いただきましょう。
カリッと香ばしく焼けた豚肉の旨みが、口いっぱいに広がり悶絶。塩昆布の塩気と素朴な旨みが組み合わさることで、味に深みが増しています。
そこに加わるトマトの酸味や大葉の爽やかな風味がさっぱり感をプラスし、脂の重さを感じさせません。
薄切りにした長ねぎも良いアクセントに。短めにさっと炒めたことで、程よく火が入りながらもシャキシャキ感が残っています。
またこの料理は、豚こま切れ肉を使うのが正解!
豚こま切れ肉ならではのボリュームが良い仕事をしていて「肉を食べている」という満足感が生まれるんです。
日常の食卓で、手軽にがっつり肉料理を楽しみたいときにぴったり。
余談ですが、あまりのレベルの高さに感動した結果、この日の日記の大部分が「豚こま塩昆布 トマト炒め」の食レポで埋まりました。
いつか読み返したときに、未来の私は何を思うのでしょうか(うまい炒め物食べただけの1日……?)。
我慢できず、ホカホカの白ご飯を用意。
ぜひトマト炒めをワンバンして食べてみてください。
一口目を食べてから二口目に行くまでのタイム、私の記録は0.2秒でした。もう、2度見レベルの俊敏さ。
豚肉や塩昆布の旨みがたっぷり溶け出した汁が、出汁の科学を感じるレベルで美味しく、確かめるかのように何度も箸を伸ばしてしまいます。
冒頭で、豚こま切れ肉を使った節約レシピだと紹介したのですが、最近高くなりつつある白米がこんなに進んでしまうと、家計に優しくない(?)一面もあるかもしれませんね(笑)。
リピート必至の炒め物をぜひお試しあれ
いつもの肉おかずをグレードアップさせたい!という方は、今回紹介したレシピをぜひ試してみてください。
味付けがシンプルな分、具材のアレンジも利くので、冷蔵庫の中身を使い切りたいときにも役立ちそう。
ぜひ、新たな定番レシピのひとつに加えてみてはいかがでしょうか?
©『笠原将弘「賛否両論」 最高の肉おかず』(宝島社)