突然の診断、わが家の食卓に激震
そんな食生活のツケが回ってきたのか、夫は健康診断で血糖値に異常が見つかり、精密検査の結果、糖尿病が判明。診断を受けた夫は、かなりショックを受けていました。医師から手や足などの末梢神経や網膜、腎臓の血管に障害が起こることによって発症する合併症の話を聞いて、すっかり落ち込んでいたのです。
実は、私も以前から夫に「夜中のお菓子とかジュースは控えたほうがいいんじゃない?」「早食いは体に良くないよ」などと話していました。しかし、夫は私の言葉を右から左へ聞き流し、うるさがることさえありました。今になって、「あのとき、君の言うことを聞いておけばよかった」と後悔しているようです。
夫婦で挑む食生活改善
とはいえ、夫も仕事などのストレスから過食に走っていた部分もあったのでしょう。今となっては、後悔よりもこれからどうやって支えていくかが大事だと考えました。そこで、私も糖尿病の食事について猛勉強することに。
といっても、私は料理が得意なわけではありません。むしろ、子どもたちの食事を作るだけでも精一杯。4人の子どもたちは、それぞれ好きなものが違うので、毎日の献立を考えるのは至難の業。そんな状況で、糖尿病患者の食事まで考えるなんて、正直、プレッシャーで気が遠くなりそうでした。
それでも、病院で指導された食事プランや書籍、動画を参考に、家族皆が楽しめる健康的な食事を試行錯誤しながら作り続けました。
夫の変化、そして感謝の言葉
そんなある日、夫がかかりつけの医師に「妻が、糖尿病の食事についてすごく勉強しているんです」と話したそうです。すると、医師から「奥さん、本当に協力的ですね。実は、なかなかそうではないご家庭も多いんですよ」と言われたとのこと。そして、夫から「本当にありがとう」と、心から感謝の言葉をもらいました。私はその言葉を聞いたとき、素直にうれしい気持ちになりました。
夫は診断を受けて以来、かなりショックを受けたこともあり運動と食生活の改善に真剣に取り組み、薬の効き目もあって、血糖値は2週間ほどで大幅に改善しました。今では、ほぼ正常値まで下がっています。
まとめ
糖尿病は完治しない病気ですが、私たちは寛解(かんかい:病気の兆候や症状が軽減または消失すること)を目指して、前向きに生きていこうと思っています。まだまだ子育ても楽しみたいし、夫婦でのんびり過ごす老後にも憧れています。これからも、無理のない範囲で工夫しながら、健康的な食生活を続けていきたいです。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:岩下カナコ/40代女性/2015年生まれの娘、2017年生まれの息子、2019年生まれの双子の息子たち4児の母。育児に癒やされたり疲れたり、時には自己嫌悪したり。そんな日々を送っている。
イラスト/sawawa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年3月)
関連記事:毎晩のビールで中性脂肪値が上昇!休肝日に挑戦するも夫の思わぬ行動でまさかの展開に【体験談】
ウーマンカレンダー編集室ではアンチエイジングやダイエットなどオトナ女子の心と体の不調を解決する記事を配信中。ぜひチェックしてハッピーな毎日になりますように!