追い打ちをかける助産師さんの言葉!
帝王切開で出産後1週間入院していたときのことです。コロナ禍だったためひとり部屋に入院しながら、家族と面会もできずひとりで痛みと戦う日々。術後の傷跡が傷んだり、胸がカチカチに張ったり、慣れない授乳で筋肉痛になったりと満身創痍の状態でした。しなければいけないことをこなすばかりで、自分のことなど二の次。
そんな中迎えた入院4日目の朝のことです。「調子はどうですか~? 歩けてますか~?」と言いながら助産師さんが部屋を訪れました。続けて「ちょっと、部屋換気してる!? なんか臭うよ~」と言っておもむろに窓を開けたのです。私は「臭う」と言われたのがショックで何も言い返せず。さらに助産師さんは「ちゃんとシャワーしてる? 汚物も捨ててるの? ちょっとニオイが強いから気をつけて」と言ったのです。そして追い打ちをかけるように、「トドみたいにじっとしてないで動かないと、家に戻って何もできないよ!」と言い放ちます。たしかに換気が足りてなかったのかもしれませんし、ベッドでゴロゴロしていたのも事実です。しかし、他人からストレートにそんなことを言われたことがなかったため、衝撃を受けました。限られた入浴時間で簡単に済ませたシャワーや、産後の出血ケア、痛む体にムチを打って汗をかきながら哺乳瓶や汚れた衣類を洗うなど、思い返すとニオイの原因に思い当たる節がたしかにありました。ただ、産後で体も心もデリケートになっている人に、助産師さんがトドメを刺すような言葉を放たなくても……。
助産師さんが部屋を出たあと、私はショックのあまり涙がこぼれ始めました。しばらくすると看護師さんが部屋に入ってきて、私を見るなり「どうしたの!?」と驚きの表情。事情を話すと「あ~、助産師の〇〇さん、言葉がきついよね。いつもなの、気にしないで。私からしっかり注意しておくから、任せて!」と言ってくれたのです。看護師さんが真剣に話を聞いてくれ、涙を流したこともあってかモヤモヤしていた私の気持ちは晴れやかになりました。
翌日、注意を受けた助産師さんと話を聞いてくれた看護師さんが部屋を訪れ、「昨日はひどいことを言って申し訳ございませんでした……」と言ってくれたのでした。謝ってくれたこともあり、今回の一件は水に流すことに。
今回の助産師さんを反面教師に、相手のことを考えて思いやりのある発言と行動ができる人でありたいと改めて思った出来事です。
著者:長嶺りょう/30代・主婦。3歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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