ご近所ママとランチ会を終えたその夜、ファッションサイトを眺めるハルミさん。「大手企業勤務の夫を持つこの私がブランドバッグすら持っていない事がおかしいのよ」と思うように。ふと夫の「節約しなきゃダナ」と言った言葉が頭をよぎりますが、それを無視しファッションサイトの購入ボタンを押すのでした。
そして別の日、デパートへ行きついにブランドバッグを購入したハルミさん。「なんだか自分が格上げしたみたい!」とソワソワしながら「本当はこれくらい持つのが普通なのよ」と言い聞かせます。「正直かなりの出費だけどまだ貯金は大丈夫……」と不安になるハルミさんなのでした。
ついにブランドバッグお披露目のとき!
ある日、ご近所ママの小山さんから「再来週の土曜日、ヒーローショーへ行きませんか?」とお誘いがあり「ぜひ行きます!」とお返事をするハルミさん。先日購入したばかりのブランドバッグを披露できると思うのでした。
ヒーローショー当日、自慢のブランドバッグと新しい服を着て待ち合わせ場所へ向かうハルミさんとコウキくん。小山さんとミナトくんと合流すると、「あれ?いつもよりだいぶカジュアルだな」と思うハルミさん。ハルミさんは「いつもと雰囲気違うね」と聞くと「ミナトと出かけるときはとにかく動きやすい服じゃないとついていけないんだよね」と小山さん。そして「今日すごく素敵ね!それにそのバッグ!よく似合ってるわ」とハルミさんを褒める小山さん。その言葉にハルミさんは「褒められちゃった」と心を躍らせるのでした。
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購入したばかりのブランドバッグと洋服をお披露目し、褒めてもらったハルミさん。羨ましがられたい・負けたくないと思っていたハルミさんにとって「今日すごく素敵ね!」と、小山さんのひと言はとても気持ちが良かったのだと思います。このひと言がハルミさんの闘争心に火をつけなければ良いのですが……。見栄っ張りのハルミさんが心配です。
音坂ミミコさんの連載は、ブログで更新されています。ぜひチェックしてみてくださいね。