子どもの態度は家と外で違うかも
Aちゃんは、次女から話を聞く限りだと言葉づかいが荒く、「こいつ・お前」など相手に対しての呼び方のほか、「アホ・バカ・きもい」など、悪口として思いつくような言葉を発するのは日常茶飯事だそうです。そんなAちゃんが初めてわが家に遊びに来た際、次女に対して「お前きもいんだけど~」と言っている声が聞こえました。さらに私に対して「こいつ誰?」と壁に飾ってある家族写真に写る私の弟を指差してと聞いてくるなど、最初はスルーしていましたが、次第にその言葉づかいの悪さにイライラ……。
Aちゃんが帰ったあと次女も「すごく嫌なことを言われたから、もうAちゃんとは遊びたくないな」と嘆いていました。私も内心「できるだけ会いたくない」と思っていた矢先、公園でばったりAちゃん親子に遭遇。次女とAちゃんが遊具で遊んでいるタイミングで、私はAちゃんのママに「この前Aちゃんがわが家で遊んだ際、次女に対してきもいって言ったり、家にあるものや写真を見てはバカにしたり、少し気になる発言が多かったんですよね……」と正直に伝えました。するとAちゃんのママは笑いながら「そんなわけないですよ! Aは一昨年まで3年間海外に住んでいたので、お宅の子よりフレンドリーなだけだと思いますよ!」と、笑いながら言ってきたのです。「でも……」と私が言いかけると「うちでは言葉づかいには気をつけるようしつけています。悪い言葉なんて使ったことはありません!」と言うのです。その反応を見て私はあ然。たしかに、公園でのママとAちゃんが話している会話で、気になるような言葉の荒さはありませんでした。そこで私は「Aちゃんはママの前ではいい子で、ママには言葉づかいが荒い姿は見せていないんだ……」と納得。「海外生活が長かったからなんですね、ハハハ……」とその場をやり過ごし、その日はモヤモヤしながらも別れました。
それから、Aちゃんがうちに遊びにくることはなく、数カ月が経ったころのことです。次女が「Aちゃんが学校でBくんにチクチク言葉をたくさん言って、Bくんが泣いちゃったんだ」と言います。さらに「Aちゃんのママもパパも学校に来て、校長室でお話をしていたよ」と続けました。
後日、役員の仕事で学校に行った際、そこにはBくんママの姿が。話を聞くと、「校長室での話し合いで、Aちゃん家族はAちゃんの言葉づかいの深刻さに気づいてくれたみたいで、Bに謝ってくれたの。今はAちゃんの言葉づかいもだいぶ落ち着いたみたい」とのことでした。その後、Aちゃんが再度わが家に遊びに来た際に「言ったらいけないことを言ってしまってごめんなさい」と謝ってくれました。また「これママから」とメモを渡され「ひどいことを言ってしまい申し訳ございませんでした。きちんと教育します」とAちゃんママから謝罪の言葉が書かれていたのでした。
家では「いい子」だと思っていても、親に見せる姿と外で見せる姿は異なっているかもしれません。この出来事をきっかけに私たち家族も、外の姿で誰かを傷つけることがないよう、子どもたちの様子にいっそう気を配り、学校での出来事などについて会話をして、向き合う時間を増やしたのでした。
著者:佐々木まいか/30代・主婦。20歳で結婚・出産をした、小学1年生と3年生の女の子2人を育てるママ。夫は単身赴任中でほぼワンオペの日々だが、休日は子どもと一緒に遠出をしたり推し活をしたりと、女子3人で楽しく過ごしている。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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