私が細かいの?
私には納得いかないことがもう一つ。会計の端数がなぜかいつも私持ちなのです。細かいことを気にしすぎなのかな……? でも毎回ってどうなの? とモヤモヤが募ります。
そんなある日、Aと楽しくランチをしたあと、私はAが会計前に「ちょっとお手洗いに行ってくるね」と言い席を外したので、先にまとめてカードで支払いをしました。するとAが「えー! 払っちゃったの〜。じゃあレシート貸して?」とひと言。え、なんで? と思いながらも渡すと、彼女は「お会計は明日お返しさせてね」と言いレシートを持ち帰りました。
翌日、幼稚園に息子を送った帰りにAに会うと「昨日の分送ったよ!」と言われ、キャッシュレス決済アプリから送金の通知が鳴ります。しかし、見てみると明らかに少ない金額。「ちょっと足りないよ……」と伝えてみると「え? レシートは私が昨日持って帰ってちゃんと計算したけど?」とAは何食わぬ顔をします。もしかして、金額を確認できないようにするためにレシート持って帰ったの? と思い、その態度にさすがにイラッとしてクレジットカードの利用履歴を確認し「いや、150円くらい私の負担が多いんだけど」とさっきより少し強めに言うと、Aは顔をしかめながら見下すような目をして「細かいね~。今までは気にしてなかったじゃん?」と言うのです。やはり意図的だったのか……と落胆。「ずっと前から気になっていたんだけど、毎回端数を私が負担していることが気になってたの。ちりも積もれば……だよ。おかしいよね? これまでのも合わせて、ちゃんと精算して!」ときっぱり伝えます。すると、Aはまさか私が言い返してくるとは思っていなかったようで、ムッとした顔に。「そんなに気にするなら、もう別会計にしよっか」と言われ「最初からそうすればよかったよ!」と私はのどまで出かかりましたが、呆れた顔で返すにとどめます。すると、私の態度にさすがにまずいと思ったのか「ご、ごめんって! 今度からちゃんとするから!」とAは言ってきたのでした。
結局、その後もなんだかんだ付き合いが続いたAとは別会計で清算するようになり、今まで私が払ってきた端数の金額分ぐらいのお茶をおごってもらい和解しました。
親しい友人という関係でも、お金が関わってくると話は別。「ちょっとしたことだから……」と見過ごしているうちに、相手にとって“都合のいい関係”になってしまうこともあるのだと実感しました。お金の問題で揉めたくないなら、違和感を持ったときに早めに伝えるべきだなと学んだ出来事でした。
著者:井島りほ/30代・ライター。3歳の女の子と6歳の男の子を育てるママ。おしゃべりが大好きで寝るのが苦手な兄妹と、にぎやかな毎日を過ごしている。
作画:ひのっしー
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年2月)
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