怒声を浴びせられたスタッフは涙を流し、店内も凍りついてしまいますが、そこに救世主が出現……!
写真館の常連である須藤さんが「店員さん、きちんと説明していましたよ」と声を上げてくれたことにより、例のママは顔を真っ赤にして退店していきます。
もしもまた、あのママが来店したとしたら…?
例のママがしっぽを巻いて退店すると常連の須藤さんだけでなく、居合わせたお客さんたちも怒鳴りつけられたスタッフのことをやさしく気づかい、騒動は一件落着!
そして、店長が事の一部始終を本社に報告したところ、「あまりにも理不尽なことを言ってくるお客様は出禁にしよう」という結果になったのでした。
「大丈夫?」「大変だったね」「すぐ助けられなくて、ごめんなさいね」……。例のママに対して声を上げてくれた須藤ママはもちろんのこと、居合わせたお客さんたちも口々に怒鳴りつけられたスタッフさんを慰めたということは、その場に居合わせた全員が例のママの行動に疑問を持っていたのかもしれませんね。
いずれにしても、カスタマーハラスメントは人を傷つける行為。カスハラへの具体的な対応策を練り、公表する企業や団体も増えてきています。一方、お客さんの主張が正当なクレームなのか、それともカスハラに当たるのか、その線引きはどこか曖昧という側面も……。
それだけに、いつ自分がカスハラの加害者になってしまうかわかりません。でも、だからこそ、声を上げるときには自分の主張が度を過ぎていないか、少しだけ立ち止まって考えてみる。そうすれば頭に血が上り、やぶから棒に相手を怒鳴りつけるような行動を防げるのかもしれません。