最近は便利家電が次々と登場し、多くの電化製品を愛用しているというママも多いのではないでしょうか? しかし、消費者庁には電化製品から伸びるコードによって子どもがケガをしたという事例が多数報告されています。一体、どのような事故が起きているのでしょうか?
電化製品のコードによる事故事例
電化製品は、本体に入れた電池から電力を得るもの、またはコードを伸ばして壁面に設置されたコンセントから電力を得るものの大きく2種類あります。大きな電力を使用する電化製品のほとんどはコンセントから電源を得るタイプであり、熱を発する家電や大型家電などがあげられます。
では、コードが原因の事故はどのような状況で起きるのか、実例を見てみましょう。
「洗面台に熱したヘアアイロンを置いていた(設定温度180度)。子どもがハイハイしていてコードを引っぱり、ヘアアイロンが落下して右腕をやけどした」(生後8カ月)
出典:子ども安全メール from 消費者庁
「ケトルでお湯を沸かしていた。子どもがコードを引っぱり、お湯がかかって顔面をやけどした」(生後7カ月)
出典:子ども安全メール from 消費者庁
「コードを引っぱり、棚の上の加湿器を足の上に落とした。救急要請で受診した」(1歳)
出典:子ども安全メール from 消費者庁
電化製品を落とさない工夫が大切!
子どもがコードを引っぱって落とす可能性がある製品のなかで、“やけど”につながるのはアイロンや電気ケトル、加湿器などがあります。また、ホットプレートやDVDデッキ、パソコンなどは重量があり、子どもの体の上に落下すると打撲や骨折などのケガを負う可能性もあります。
子どもをコードによる事故から守るためには、まずは事故が起こる可能性がある製品のコードを子どもの視界に入らないよう工夫することが大切です。どうしても隠せない場合は、子どもがコードを引っぱることをはじめから想定し、引っぱっても製品が落下しないように固定することが重要です。
チャイルドロック機能がある家電は、しっかり活用しましょう。
子どもがやけど! もしものときの対応とは?
子どもがやけどを負ってしまった際の対処法をご紹介します。ぜひ万が一の際に役立ててください。
やけどの範囲が片足、片腕以上の広範囲にわたる場合
無理に服を脱がさず、水道水やシャワーなどで直接、または服の上から冷やしましょう。落ち着いて患部を冷やしつつ救急車を呼ぶ、あるいは急いで病院を受診しましょう。
やけどの範囲が手のひら以上・500円玉より大きな水ぶくれの場合
水道水やシャワーなどの流水で十分に冷やしたあと、水ぶくれをつぶさないように外科や皮膚科を受診しましょう。
赤くなった程度
水道水やシャワーなどの流水で十分に冷やします。
熱を発するコード付きの家電は、電気ケトルや炊飯器、ホットプレート、アイロン、ヘアアイロンなど、家庭にごくありふれたものばかり。幼い子どもにとって、家庭には多くの危険が潜んでいることを認識し、家電が落ちない工夫や子どもの目や手に届かない場所へ移すなどの対策をとることが大切です。
参照/子ども安全メール from 消費者庁
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。