妻からの提案に夫は…?
俺は次第に、妻のみゆきに対して、ある期待を寄せるようになりました。
みゆきさんは、夫・シュンさんに「子どもが欲しい」と相談します。シュンさんは「俺は特に子どもが欲しいとは思っていない」「仕事が最優先だ」と、自分本位な思いを伝えます。
さらに、「育児に協力してくれないの?」というみゆきさんの疑問に対しても、「お前が頑張っていれば俺だって力になるさ」と、曖昧な返答を返します。
それからしばらくして、息子のれんとくんが誕生。
シュンさんは、みゆきさんが出産を経験したことで「甘い少女から強い母親へ成長する」ことを期待し、みゆきさんと息子を甘やかさないと、心の内でそっと誓うのでした。
子どもをもうけるタイミングや、子どもができた場合の仕事・育児・家事をどうするかを、夫婦で話し合うことはとても大切です。子どもは、夫婦で協力して育てていくものですよね。シュンさんの「お前たちを甘やかさない」「頑張れ」という考えや言葉は、子育てに関与しないとも取れます。子どもが生まれるまでの間に、もう一歩お互いに踏み込んだ話し合いができればよかったのかもしれません。
今からでも、この先家族で支え合って過ごすために、お互いの気持ちをぶつけ合って、しっかり話し合うことができると良いですね。
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