親友の家に泊まった次の日
ももこの気遣いで、私は久しぶりにゆっくり眠ることができました。
ももこさんの家で一晩を過ごしたみゆきさんは、翌朝、夫と話し合うために家に帰りたいと言います。
夫が変わってしまったのは自分のせいで、「彼が昔みたいに戻ってくれて、れんとと3人で仲良く暮らすこと」が一番の願いだと言うみゆきさん。
みゆきさんの気持ちを聞いたももこさんは、みゆきさんは洗脳状態にあると考え、自分が嫌われ役になってでも帰宅を止めようと決意し、「帰すわけにはいかない!」と語気を強めるのでした。
シュンさんからのDVによる洗脳は、一晩離れただけで解けるものではないようです。時間をかけてゆっくりと染み込んだ考え方は、なかなか自力で正せず、みゆきさんのように負のループにはまってしまうこともあります。
だからこそ、「大切なのは周りの人間が根気強く支えること」と、ももこさんが言うように、DV被害を受けている際は周りの助けが必要不可欠。ももこさんの助力で、1日でも早くみゆきさんの目が覚めることを願うばかりです。
つらいときは遠慮せずに周囲に助けを求めましょう。頼れる人が思い当たらない場合は、専門機関に相談してみてください。相談窓口をいくつかご紹介します。
※よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)
ガイダンスで専門的な対応も選べます(外国語含む)
0120-279-338 つなぐ ささえる(フリーダイヤル・無料)
岩手県・宮城県・福島県から 0120-279-226 つなぐ つつむ(フリーダイヤル・無料)
※こころの健康相談統一ダイヤル
電話をかけた所在地の都道府県・政令指定都市が実施している「こころの健康電話相談」等の公的な相談機関に接続します。
0570-064-556 ※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
※DV相談ナビ
全国共通の電話番号(#8008)に電話をすると、お近くの都道府県配偶者暴力相談支援センターにつながります。
#8008(はれれば)※相談対応の曜日・時間は都道府県によって異なります。
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